不安を感じるからこそ頑張れる

この春から中学生になった長女。
いろいろ悩んだ結果、部活動は
希望だった吹奏楽部に入部しています。

緊急事態宣言の影響で活動も延期気味。
先日、ようやく担当楽器が決まり
第一希望のバリトンサックスになりました。
渋い楽器を選びます(笑)。

今日、必要な道具を買いに行ったのですが
なかなかの高額商品揃い…。

バリトンサックス自体も
1つだけ展示してありましたが
価格は中古車が買えるくらいの金額。
ビックリしました。

もちろん楽器は学校で貸してもらって
頑張ってもらいます(笑)。
楽しんでくれるといいな。

楽器は個人でも楽しめるものですが
吹奏楽部となればチームプレイが前提。

仲間に迷惑をかけないように
足をひっぱらないように
日々の個人練習も大事ですが、
大人数で演奏する以上、
仲間のミスを許したり
お互いカバーしあったりと
演奏技術だけじゃない
心構えも身に着けていかないといけません。

演奏も人間関係も「うまくやれるかな?」と
いろいろ不安もあるようですが、
不安な状態な時ほど人間は、
その状況を客観視できると言います。

ある実験では、不安や緊張を感じたほうが
能力を発揮できることが多く、
脳は興奮状態の方がリラックスしている時より
ポジティブみたいなので、
不安な気持ちは落ち着かせようとするより、
興奮して挑戦した方がいいようです。

幸い、長女は毎日、
「学校楽しいー!部活楽しいー!」と
鼻息荒く興奮して楽しんでるようなので
親としてはテンション上げてやり
日々、適度に興奮させるように心がけてます♪

親も欲が出ていろいろ期待もしますが、
まずは毎日健康で元気に学校にいってくれたら
それだけでOKなのも本音なんですけどね。

でもこれは大人の世界も一緒で、
原点は毎日、健康で元気に頑張ること。
よく働き、よく遊び、よく食べ、よく寝て、
よく笑う毎日を改めて心がけたいです。

大切なのは、心配した後に行動すること。

ペンシルバニア州立大学の調査によると
心配事の79%は起こることがなく
残りの心配事のうちの16%は事前に
準備をしていたら対応できることだそうです。

ということは心配事は
5%しか起こらないもののようです。

そう思えばいつも最悪を予想して
あらかじめ対処方法を考えることが多いですが
起こらないことがほとんどだったりします。

ネガティブな目線で考えたら
「どうしてそんな起こらないことに
気を取られて考え込んでしまうんだろう?」と
自分を責めてしまいますが、
ポジティブな目線で考えたら
「心配しすぎるのは前向きな証拠。
注意力があって実行力があるからだ。」と
自分を誉めることもできそうです。

物は考えよう、物は捉えようで
気持ちの持ち方が大きく変わってきます。

決断力のない人を
優柔不断と責めることができますが、
慎重な証拠と受け入れることもできます。
(昔、住宅営業してたとき
決断できないご主人を責める奥さんに
家族のことを考えたら
慎重にならざるを得ないですからと
よくフォローしてました。
とは言っても決断する勇気こそ
家づくりを具体的にスタートするには大事。
最初の一歩は覚悟ですよとお伝えして
家づくりのお手伝いはしていましたが・・・。)

心配することは準備にもつながり大切ですが
心配しすぎて行動できなくなるのは本末転倒。

きちんと心配した上で行動することは
リスク管理の上での夢を実現する方法。

心配して対処する準備を心がけたら
後は実行、実践あるのみ。
行動してる時は心配のブレーキを踏まない。

成果が出たら繰り返す。
成果が出なかったら考え直して再度やる。

確かに成果を出してる人達って
これができている人達が多いな~と
思いあたることが多かったので
言ってる私もまずやってみます(笑)。

「言葉の使い方」

緊急事態宣言も延長されました。
仕事以外何もできない状況なので
結局、読書三昧の森下です。

連休だったこともあり
仕事に限らずいろんなジャンルの本を
暇を見つけては乱読してたのですが
読んでてとても共感したお話がありました。

伝説の刑事と言われた大峯泰廣さんの
取調べの裏話が書かれた本「完落ち」

大峯さんは、ロス疑惑やサリン事件など
数多くの大事件に関わってこられました。

連続幼女誘拐殺人事件の犯人だった
宮崎勤の自供も大峯さんが取られたのですが
その取調べの話の際に書かれてた
「調べの極意」がとても興味深いものでした。

大峯さんは「調べの極意」は
3つあると言われています。
その3つめが私はとても腑に落ちました。

1つめは「間合い」
2つめは「タイミング」
そして3つめが「言葉の使い方」

この「言葉の使い方」って言うところがミソ。
言うのは易いが、やるのは難しいものです。

例えば、セールスにおいても
「やらないといけないこと」や
「言わないといけないこと」って
案外、誰しも分かってたりするものです。

でも、売れる人と売れない人に分かれる。

例えば、「契約してください」って言葉は
誰しも言わないといけないと分かってますし、
似たようなことは言えますが、
売れる人は、はっきりと言えてますが
売れない人は遠回りな表現だったり、
何よりきちんと言えてなかったりするものです。

そういったことが言える空気を作り
適切なタイミングを計って
はっきりと明確な言葉で伝える。

書くのは簡単だけど
実践するのは難しいものです。

実際、日頃は高圧的な態度で
ズケズケ言うような人でも
営業や販売の場となったら
明確な言葉でお客様に
全然言えない人が多かったりもします。

そんな人はそもそも
お客様にも言葉の使い方が高圧的すぎて
ちゃんと言えない以前に
嫌われて商談が終わる人も多いし、

逆に言葉の使い方が頼りなさ過ぎて
期待感が全く無くて
嫌われることも多いから本当に難しい(笑)。

そう思ったら
相手に正直な気持ちを話してもらうためには
①「間合い」
②「タイミング」
そして③「言葉の使い方」

本当に<言い得て妙>な極意です。

昔、読んだ田中角栄さんのエピソード。

「カネは心して渡せ」
人にカネを渡すときは頭を下げて渡せ。
くれてやるといった態度が少しでもあれば
そのカネは死にガネになる。

これこそまさに
間合い、タイミング、言葉の使い方に注意した
究極の実践例のような気がします。

もうすぐ私も50歳。
世間でいう「年寄り」の域に入ります。
粋なジジイになれるように
今から心掛けておきます。

「気づいていないフリをしない。」

先日、結婚発表された有吉さんと夏目さんが
結婚後初めて夫婦そろってテレビ番組に
出演されていました。

その中で有吉さんの発言で
なんとも興味深いものがあったのでご紹介。
ネットでも取り上げていたので
ご存じの方が多いとは思いますが・・

夏目さんが仕事は辞めて
家庭に入るといった話になった時のこと

「みんなの話を聞くと、離婚の理由って
『すれ違い』か『価値観の違い』じゃない?
価値観の方は無理だとしても、
『すれ違い』だけ潰しとくか、みたいな。」

聞いてて「なるほどな~。」って
一人で感心していました(笑)。

現時点での仕事の状況を見てても
夜型の有吉さんと朝型の夏目さん。

付き合ってる時も大変でしたでしょうが
結婚となり一緒に暮らし始めると
話も変わってきますし、
今まで以上にそのことが気になるのは
なんとなく予想できます。

絶対うまくいくかも
絶対成功するかもわかりませんが、

失敗しないためには
「臭いものに蓋はしないこと」や
「気づいていないフリをせず、
現実を受け止めておくこと」は
何事においてもとても大事だと思っています。

意外と誰も気づいていないフリをしますが
先で問題になりそうなことは
随分前から分かってたりするものですよね?

それなのに
「時間がたてば何とかなるだろう」や
「このまま有耶無耶にしていけるだろう」と
曖昧にしたまま時間が過ぎていって
問題として表面化したときは手遅れなことが
人生が上手くいかないなって思ってる人ほど
多いように思います。

家づくりのお手伝いをしていた頃、
本当にこういった多くの人を見てきました。
耳の痛いことは誰も聞きたくないですし、
誰も言いたくないものです。

でも、先でうまくいかないことが多いから
なんとかうまく達成して欲しい気持ちで
早めに言うようになっていきました。

結果、多くの方の家づくりを応援できましたが
私で家づくりをされなかった人で
耳の痛いことを言った私のことを嫌った人も
実際たくさんいたでしょうね(苦笑)。

でも、失敗しないためには
早めにそういった問題を今後どうするのか
決める勇気があったほうがいいのも事実。

そう思ってるので有吉さんのお話は
とても腑に押して納得したのでありました。
さすがですね。

金銭的にそう困ることもないのも
ふたりの背景にはあるでしょうが、
だからとって誰しも早めに決断する勇気を
持ってるわけではないので、
有吉さんが結果を出し続けていられる訳は
こんなところにもあるのでしょうね。

有吉さんも夏目さんも私は好意的なので
是非、幸せになって頂きたいと
一ファンとして心から願っています。

「質問」ではなく「観察」

お客様とお話するときは
質問ではなく観察をすることが大事。
成果が出ている人は「観察上手」です。

質問がきちんとできてもお客様の全てが
本音を語ってくれる訳ではありません。
逆にお客様の立場になったら
答えるのが面倒くさかったり、
嫌いな相手になら適当に答えて
とっとと話を終わらせたくなりませんか?

「いつまでにご返事頂けますか?」
「今月中には決めます。」
その言葉を信じても、いつになっても全然、
結論がもらえない営業マンも多々います。

まず相手をしっかり観察しましょう。

自分に興味や好意をもらってもらえるような
そんな場づくりをするわけでもなく
ただ質問だけをしてみてもそんな相手には
なかなか本音は言ってはくれないものです。

何に興味を持たれているのか?
何が知りたいと思われているのか?
何を確認したくてわざわざ来て下さったのか?

お客様の願いや思いをわかろうという
そんな気持ちがないといけません。

自分の思いを理解してくれる人だなと
思ってもらえないと
本音は言ってもらえませんよね?
だからどんなことお考えなのかを
しっかり観察して相手に興味を持って
質問できないといけないわけです。

何色の車に乗られてますか?
どんなカバンをお持ちですか?
口癖はありませんか?

観察してみた時に、そのお客様が
赤色が好きな方とお見受けしたのなら
オススメの赤色を3パターン
提案してみてらいかがでしょうか?

仮に赤色を選ばれなくても
赤色が好きだとわかってもらえた相手には
いろんなアドバイスをもらいたくなります。

間違っても30パターンを闇雲に出して
「ここから選べます。すべて標準です。」と
言ってお話してはいけません。

好きなものを少しの中からは選びやすいですが、
たくさんの中からたった一つを選ぶのは
大変で、実はかなり時間がかかること。

売れる人と売れない人
成果が出てる人と出てない人って
いつもこの辺りに差が出るなと思うのです。

初回接客時には
雑談やミラーリング、イエスセットが大事で
とりあえずやったらいいんだと
やることが目的になっている人も多いのも事実。

でも、それはあくまで手段の一つにすぎず、
お話しやすい空気を作ること、
相手に興味を持って理解し、
この人は信頼できそうな人だと
好きになってもらうことが目的なわけです。

そのためには質問するより前に
どれだけきちんと興味をもって観察するか
そういったことが大切になると思っています。

「発信する側の意図と受信する側の視野」

発信する側と受信する側の思惑は
違うんだなってお話。

先週、日帰り出張の新幹線の中で
読みたかった本「スマホ脳」を読みました。
興味深い話ばかりでしたが、

帯にも書いてあるフレーズ
「スティーブ・ジョブズは我が子に
なぜipadを触らせなかったのか?」
その意味がとても印象的でした。

ジョブズに限らず、ビル・ゲイツも
我が子には暫くスマホを持たせていなかった。

買うお金がないわけでは勿論なくて、
それで自分らは巨万の富を得たモノなのに
我が子には容易く持たせるものではない。

それはあくまで他人に売って金を儲けるもので
その便利さと引き換えに自分達が受ける
悪影響を考えたら慎重にならざるを得ない。

体に悪いことが分かっている
添加物まみれの食べ物を売って
お金儲けはしているけど
自分達は絶対に食べようとしない話な感じ?

発信する側と受信する側によって
見えている世界が違う。
売り手と買い手によって
期待していることが違う。

便利さや気軽さだけで感じる側面だけで
全てがわかったような気になるのは
とても怖いことなんだなってふと思いました。

デジタルなツールでビジネスをしている人は
新聞や本などのアナログなものは時代遅れで
無料で気軽に自分の都合でできる
ネットやSNS、youtubeで
全てが学べるかのように発言されますが、

そんなデジタルな発信をしている人たちも
よくよく話を聞いたり、文を読んでいたら
彼らはやっぱりこの時代でも
勉強する中では本を読んでいる人が多数。

アナログを遠回しに否定して、
デジタルなツールでこれからの情報収集は
事足りると言ってビジネスをしてるけど
本人はアナログからも多々情報収集している。

言ってることとやってることの違和感。

でも、ここに実は多くのヒントや
多くの気づきがあるような気がします。

そう言えば、昔、
飛び込みセールスの達人さんに聞いた話。
「訪問販売お断りって書いてある家ほど
訪問したら契約が取れる。」と言われてたな。

これも当事者の営業マンと
我々、一般人の感じ方には
大きな違いがあるのと似ていますね。
見えてる世界というか
見えてる景色が違うというか・・・。

一般人なら訪問販売お断りと書かれてたら
尻込みしてしまいますが、
達人から見たら訪問販売お断りのステッカーが
買ってくれる人のサインに見えるわけです。

想像もしない角度からパンチが飛んでくるような
そんな発見だったりしました。

(ちなみになぜ訪問販売お断りのステッカーを
貼った家ほど契約が取れるのか・・・

それはこうして拒絶している人ほど押しに弱く
実際、面と向かったら断れない小心者の方が
圧倒的に多数の為、逢えたら後は何とかなる・・・
そんなこと言われてました(苦笑)。

訪問販売お断りって書いてる以上、
訪問販売の人間はまず来ないと思われてて
警戒心が弱く、インターホン押したら
結構出てきてくれるらしいです。

とは言え、こんな話を聞いても
なかなかそう思って行動はできませんよね。

そんな図太く訪問営業できるほど
腹も座っていない私には
到底できないなと思いました。
20年位前のまだ20代だった頃の話(笑)。)

もちろん、本や新聞だけが正しいわけでもなく
ネットやSNSが間違ってるわけでもありません。

言えるのは誰かだけが正しい、
どれかだけが正しいわけではない・・・
いろんな側面、いろんな角度、
いろんな人の意見を聞いて
広い視野で物事を考えるようにしたいです。

そもそも人間はたまたま知った
数少ない情報の中から答を探し出す
そんな生き物だとも聞いたことがあります。

何か一つに偏らず受信できるようには
こっちで気をつけていかないといけないですね。

そう思ったらやっぱり気軽にできる一つは
読書なのかなと思った次第です。

本はたくさん読もうっと・・・。

仕事や勉強の合間に刺激を与えよう!

1996年3月28日に新人研修参加した日を
社会人のスタートとするのなら
明日で社会人になり四半世紀が経ちます。

先日、小学校を卒業した長女の成長でも
あっという間の時間の早さを感じますが、
自分を振り返ったらもっと感じますね(笑)。

あっ、先日 FB記事をお話させて頂いた
長女の卒業式の記事では
たくさんの方にお祝いコメント頂き
本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。

今年に入ってから発出されたコロナによる
2回目の緊急事態宣言の期間は
リモートでの仕事に変更もありましたが、
キャンセルになった仕事もありました。

時間ができた分、仕事の合間には
仕事部屋や家の片づけをしつつ
後はただ黙々と本を読んでいました。

せっかくのゆとりある機会なので
名著と言われている本を
机の横に積み上げておき、
以前、読んだことある本も
まだ読んだことなかった本も関係なく
かたっぱしから読んでみました。

そんな一気に詰め込むように読書しても
頭の中で整理できずに混乱して
何かもったいない気がするので
今まであまりやらなかったのですが
今回やってみて一つ気づいたことがあります。

それは各々が言葉や表現は変えつつも
キモになることや大事なことは
結局、名著と言われる本には同じように
大事なこととして書いてあることに
今更ながら改めて気づきました。

「あれ?こんな話さっき読んだ本にも
書いてあったような気がするな・・・。」

で、さっき読んだ本を改めてみてみると
「この本の79頁に書いてあることと
今読んでいる本のここと
同じようなことを言っているな。」
なんて思うこともしばしば。

読んでいくうちに
「一人インプットと一人アウトプット」を
繰り返し実施している始末(笑)。

でも、これが本当に大切なことが
繰り返し頭に染み込んできて
結果オーライとはいえ、
とても有意義な時間になりました。

若い頃、セールスの本ばかり買い込み
セールステクニックを
身に着けようとしていましたが、
セールスの本ばっかり読んでも
実はあんまり理解できないんですよね。

ジャンル問わずいろんな本を読むことで
今まで気づけなかった角度から
物事を見つめられるときに
ハッとして自分の血や肉になった瞬間を
再体験した感じがします。

確かジェームズWヤング著
「アイデアのつくり方」でも
考えるだけ考えてから芸術的な刺激を与えた後
予想外のタイミングでアイデアが浮かぶと
いったようニュアンスで書かれてあったことに
この話は似ているのかもしれません。

仕事で打ち合わせをする。
時間を作って本を読む。
合間や夜にいろんな刺激を与える。

音楽を聴く。
映画を観る。
美術館に行ってみる。
寄席に行ってみる。
公園を散歩してみる。

コロナで日々の生活に制限がかかり
ネガティブな気持ちにもなりそうですが
意図して有意義な過ごし方を考えて
過ごしていくのもいいもんですね。

そう言えば昨日、プロ野球も開幕しました。
野球からも刺激もらおうっと♪

ちなみに我が家がどのチームのファンか?

それは保育園時代の次女の写真で
それとなく察して頂ければ幸いです(笑)。
↓↓↓

商 売

何気に「商売」って言葉の意味を調べてみたら
①利益を上げる目的で物を売り買いすること
②生活の基盤になっている仕事、職業
と書いてありました(デジタル大辞泉より)。

何故調べたかというと
売り手側、作り手側に立った時と
買い手側に立った時に感じる
なんか微妙にズレた感覚に
今更、疑問を持ったのがきっかけ。

作り手側の時は、熱い思いもこだわりもあり
「いいモノ」作ろうって思うのは
当たり前だと思います。
でも、買い手側から見た時に重いというか
何か押しつけられているようで
嫌な気になる時が多々あります。

この時って売り手側、作り手側の人たちが
自分達の商品やサービスに
惚れ込みすぎると言うか
自分達だけが正しいんだと思い込みすぎて
お客さんが見えなくなってしまってる時に
起こっているんじゃないのかな?

昔ならさておき、今どき
腕さえよければ愛想や気遣いなんていらないと
勘違いされている職人さんや
安くて旨かったら流行るんだと思っている
飲食店の人なんかまさにそうですよね。

(今どき150円も出したら美味しい珈琲が
コンビニで気軽に買える時代に
何故わざわざ足を運び600円も出して
喫茶店に珈琲を飲みに行っているのか?
そんな人たちは珈琲も美味しいだけど、
お店の空気感が好きで(店員さんも)
それを味わいたいから
お店に行っていると思っています。)

こんな話をすると
「じゃあ性格がよくても腕の悪い医者に
オマエは手術してもらうのか?」と
自分を正当化するためにか
飛躍するにも程がある意見を言ってこられて
ビックリすることもありますが(笑)、
買い手側に立つと自己満足でなく
こっちのことを思ってくれていないと
いいモノでもなんか嫌な気分になりますね。
(ちなみに私は手術するなら
性格よくて腕もいいお医者さんに
お世話になろうと思っています(笑)。)

「趣味」なら各々の勝手でいいのですが
「商売」ならお客様からお金を頂いて
利益をあげていく為なら尚更、
自分たちが売りたいものじゃなくて
お客さんが欲しいものを売らないといけないと
改めて思ったのであります。

もちろん大事にする順番の
1番目は「お客様」ですが、
それは2番目に「正しい商品」であることと
ワンセットでないといけないことは
言うまでもありません。

でないとお客様に喜んでもらえないし、
売り手側も儲けて食べていけないですから。

ただ「正しい商品」になればなるほど
価格を下げていくことは難しくなるので
そこのバランスをどう取っていくのかが
いつの時代も「商売」のキモだと思うわけです。

これからの時代こそ「ウサギの生き方よりカメの生き方」

童話に「ウサギとカメ」というお話があります。

このお話は一般的には
「器用で足の速いウサギと
不器用で足の遅いカメがかけっこで勝負。
ウサギが油断して居眠りをして負けて、
カメが真面目にコツコツあるいて勝った話で
地道にコツコツ努力するこそ大切で
それで成果がでること」を教えてくれます。

もちろん努力することはいいことですし、
コツコツ頑張ることがなにより大事。
そのことに何も反論はありません。

ただ、このお話ってそれだけでなく、
目指しているものが違ったら
結果も変わってくるということも
教えてくれているのではないでしょうか?

ウサギはカメに勝つことを
比較して勝つことを目指していましたが、
カメはウサギに勝つということより
ゴールすることを目指していた。

ウサギの目的はカメだけど
カメの目的はゴール。
そう思って読んでみると
そもそも見えていたものですら
違っていたのではないでしょうか?

そして、このことは今の時代において
スゴい気づきを与えてくれています。

今までの市場、今までの環境では
我々はあくまで他と比較して
商品を選び購入してきました。

「こっちの方がオシャレ。」
「あっちの方が安い。」
「この中ならこれが一番いい。」

最終的な購入決断は今までと同じく
比較して決められるでしょうし、
そう変わらないのかもしれません。

ただ、これだけ情報が容易く手に入れられ、
youtubeや口コミサイトからは
専門家やユーザーからの情報もすぐ知れる。
しかもそのほとんどが無料。

そうなってくると他と比べてどうかより
そもそものそのモノの性能や魅力で
まずは候補の一つに絞り込めるようになり、
比べてどうかといった「相対的価値」でなく
そのもの自身の「絶対的価値」をもって
合理的に判断できるようになっています。

私たち世代ならモノが欲しいと思ってから
それを売ってる店に行き、
その店にある中から比較して
商品を選んで購入していました。

でも、今の世代の人は違います。
欲しいと思う前からでも情報を仕入れ
欲しいものが何か?
それはどこに売っているのか?をリサーチ、
その上で行くお店を絞り込んだ上で
その商品を購入するといった流れ。

お客さんから見て欲しいと思う商品、
いいなと思う商品がなければ
そもそもお客さんが目の前に
現れてすらくれないような
そんな時代になってきているようです。

もちろんブランドや人柄などが
全く消えることもないでしょうし、
購入のプロセスではこれからも
ずっと大事なものだとは思います。

でもその前の情報収集や
選択といったステップでは
何よりモノの「絶対的価値」がよくなければ
候補にすらいれてもらえないわけです。

とすれば童話のウサギのように
ライバルと比べて勝ち負けを競うよりも
カメのように自分たちでできること、
自分達が信じて目指しているものを
しっかりと作りこんでいくことの方が
これからの時代は大事になっていきます。

年齢的に頭が固くなり
保守的な発想になってしまいますが、
このあたりは現実を見て
柔軟に頭を柔らかくして
見たくないものも
見えていないものも
しっかり見ていけるようにしたいですね。

(5年前に出版された本
「ウソはバレる」より一部引用。
5年前に今の世界が見えていたかのような本。
目から鱗、気づきの連続でした。)

追伸

ちなみの真面目にコツコツ頑張ったら
どんな感じで成果がでるのか例え話。

毎年、前年より3%づつ成果を上げていけたら
毎年たった3%UPでも
24年後には2倍になっています。

仮に給料も3%づつ並行してUPしたら
23歳で年収350万円の人なら
47歳の時に年収が
710万円になっている計算。

捉え方は人それぞれですが、
家づくりのお手伝いを20年以上した中で
何千人って言う人の財布の中身を
見てきた私からしたら
47歳で年収710万円は凄い数字と思います。

真面目にコツコツと
毎年3%の積み上げを心がけるのも
ひとつの目標にしてもいいのかもしれません。

「子どもに伝わるのは、命令形でなく肯定形です。」

「子どもに伝わるのは、
命令形ではなく肯定形です。」

これは2016年の
日本教育大学院大学のポスターに書かれてた
谷野栄治さんの広告コピーです。

歳を重ねておじさんになってきた今、
親にもならせてもらったこともあり
本当にこの通りだなと思います。

先に生まれたというだけで
偉そうに命令してくる上司や先輩がいましたが
どれだけ正しい事言ってたとしても
命令形で言われたら
全然、心に刺さらなかったな。

「勉強しろ!」って言われるより
「頑張れよ!」って言われた方が
なんか勉強できたような気がします。

後輩や部下にも
「オマエも手伝え!」って言うより
「助けてくれてら嬉しい」って言った方が
全然、サポートしてくれたよな・・・。

娘達にも
「だらけるな!怠けるな!」って言うより
「それは父ちゃん、悲しい」って言った方が
思いがすぐ伝わるよな・・・。

結局は同じことを言ってるんだけど
伝わるスピードと気分の良さが全然違う。

目上の人や年上の人に礼を尽くすのは
当たり前だとしても
部下や後輩、年下にも礼を尽くすのも
大人の世界では当たり前だと思います。

 

キャッチコピーは、
たった一言で私に気づきをくれるので
時間があったら何冊も繰り返し
ふと目を通してしまいます。

さっき久々にそんな本を読みました。
そんな土曜日の午後でした。

コロナも少し落ち着いてきたかな・・。
このまま穏やかな日々に戻ってほしいですね。