「発信する側の意図と受信する側の視野」

発信する側と受信する側の思惑は
違うんだなってお話。

先週、日帰り出張の新幹線の中で
読みたかった本「スマホ脳」を読みました。
興味深い話ばかりでしたが、

帯にも書いてあるフレーズ
「スティーブ・ジョブズは我が子に
なぜipadを触らせなかったのか?」
その意味がとても印象的でした。

ジョブズに限らず、ビル・ゲイツも
我が子には暫くスマホを持たせていなかった。

買うお金がないわけでは勿論なくて、
それで自分らは巨万の富を得たモノなのに
我が子には容易く持たせるものではない。

それはあくまで他人に売って金を儲けるもので
その便利さと引き換えに自分達が受ける
悪影響を考えたら慎重にならざるを得ない。

体に悪いことが分かっている
添加物まみれの食べ物を売って
お金儲けはしているけど
自分達は絶対に食べようとしない話な感じ?

発信する側と受信する側によって
見えている世界が違う。
売り手と買い手によって
期待していることが違う。

便利さや気軽さだけで感じる側面だけで
全てがわかったような気になるのは
とても怖いことなんだなってふと思いました。

デジタルなツールでビジネスをしている人は
新聞や本などのアナログなものは時代遅れで
無料で気軽に自分の都合でできる
ネットやSNS、youtubeで
全てが学べるかのように発言されますが、

そんなデジタルな発信をしている人たちも
よくよく話を聞いたり、文を読んでいたら
彼らはやっぱりこの時代でも
勉強する中では本を読んでいる人が多数。

アナログを遠回しに否定して、
デジタルなツールでこれからの情報収集は
事足りると言ってビジネスをしてるけど
本人はアナログからも多々情報収集している。

言ってることとやってることの違和感。

でも、ここに実は多くのヒントや
多くの気づきがあるような気がします。

そう言えば、昔、
飛び込みセールスの達人さんに聞いた話。
「訪問販売お断りって書いてある家ほど
訪問したら契約が取れる。」と言われてたな。

これも当事者の営業マンと
我々、一般人の感じ方には
大きな違いがあるのと似ていますね。
見えてる世界というか
見えてる景色が違うというか・・・。

一般人なら訪問販売お断りと書かれてたら
尻込みしてしまいますが、
達人から見たら訪問販売お断りのステッカーが
買ってくれる人のサインに見えるわけです。

想像もしない角度からパンチが飛んでくるような
そんな発見だったりしました。

(ちなみになぜ訪問販売お断りのステッカーを
貼った家ほど契約が取れるのか・・・

それはこうして拒絶している人ほど押しに弱く
実際、面と向かったら断れない小心者の方が
圧倒的に多数の為、逢えたら後は何とかなる・・・
そんなこと言われてました(苦笑)。

訪問販売お断りって書いてる以上、
訪問販売の人間はまず来ないと思われてて
警戒心が弱く、インターホン押したら
結構出てきてくれるらしいです。

とは言え、こんな話を聞いても
なかなかそう思って行動はできませんよね。

そんな図太く訪問営業できるほど
腹も座っていない私には
到底できないなと思いました。
20年位前のまだ20代だった頃の話(笑)。)

もちろん、本や新聞だけが正しいわけでもなく
ネットやSNSが間違ってるわけでもありません。

言えるのは誰かだけが正しい、
どれかだけが正しいわけではない・・・
いろんな側面、いろんな角度、
いろんな人の意見を聞いて
広い視野で物事を考えるようにしたいです。

そもそも人間はたまたま知った
数少ない情報の中から答を探し出す
そんな生き物だとも聞いたことがあります。

何か一つに偏らず受信できるようには
こっちで気をつけていかないといけないですね。

そう思ったらやっぱり気軽にできる一つは
読書なのかなと思った次第です。

本はたくさん読もうっと・・・。