「できない」のではなく「しないでいること」を選択している。

以前に読んでいたスーザンフォワード氏の本を
読み直していたらこんな話が載っていました。

「自分にはできない」と思っているのは、
実際には「できない」のではなく、
「しないでいること」を選択しているのである。

これって昔、自分がよく言っていた
言葉に似ていることにふと気づきました。

以前、住宅営業をしている時の話。
なんだかんだ言っても「家」は
人生においては最も高価な買い物。

(最も高額な買い物は家でなく、
住宅ローンですといった説得トークで
ツッコまれても今日はスルー(笑)。)

色々と今建てるメリットを聞かされ
説得や交渉されたとしても
購入を決めることはなかなか勇気がいるもの。

そもそも人間は決断することは嫌で
理由をつけて先に延ばしがちなのも事実。

周りの人間や営業マンが
購入を無理強いするものでもなければ、
買わないことを非難するのはもってのほか。

決断するかはお客さんの意思であるべきです。

なので私は強引な営業活動を
することなかったですが
迷われている人にはいつもこう言ってました。

「いつ決断されても、どこで建てられても
全然いいのですが一つだけお願いがあります。

今、買うと決められてもいいですし、
今、買わないと決められてもOKです。

でも、今買うか買わないかを決めない事を
決めるのだけは止めてください。」

これって先のフォワードさんの言葉に
意味がとても似ている気がしました。

白黒はっきり決めるじゃないですが
中途半端でグレーなままで止めると
先で本当の決断しないといけない時に
決断できなくなる。

要は、クサいものに蓋をして
問題を先送りにしだして
決めるタイミングも勇気もなくなって
買えなくなった人をいっぱい見てきたので
それだけはしないでとお願いしてきました。

要は今、建ててもOK 。
今、建てなくてもOK。
勿論、私以外のどこの会社で建ててもOK。

でも私は、いつでもどんな形でも
住まいは作った方がいいと思っていたので
住宅を販売してきたこともあり、
それならば先で家を買えなくなる人、
決断できなくなる人にはなってほしくないと
思っていたのでそう伝えていましたね。

だから何事も「できない」って思うより
「今はしないことを選んだ」って思えた方が
次の可能性が残っているように思います。

もし、住宅営業しているのなら
今、建てるってことを選ばれたら
後は私ならできることがこれですと
きちんとお伝えすればいい。

先で建てるってことを選ばれたら
その間はただボーとしているのではなく
こんなことをしておいてくださいって
課題や目安をお伝えして
然るべき時期が来た時に
私がお手伝いしてもいいのなら
お声がけくださいってお伝えすればいい。

「検討します」って言葉は
言うのは簡単で使いがちですけど
それが決断しないまま停止するだけなら
営業マンは絶対してはいけないと思います。

自分の為にも何よりお客さんの為にも。

そんな昔、思っていたことを思いだしたので
今回は色々書いてみました。

「素敵な靴は貴方を素敵な場所で連れていってくれる」

この言葉はフランスの諺なのですが、
お洒落に疎い私にも何か胸に響きました(笑)。

著名なデザイナーがもちろん多いのですが
靴に関する言葉って結構あります。

靴って好きな人はとことんこだわるけど
興味ない人はとことん無頓着。

消耗品であるが故か
鞄や財布に比べたら敬遠しがち。

綺麗に維持するのは手入れも大変だからこそ
靴ってその人の考えが
反映されるのかもしれません。

イタリアの諺には
「靴はその人の人格を表す」
なんてものもありますし、

日本の諺にも靴ではないですが
「足元を見る」なんて言葉で
足元をその人の立場と見るくらいですから
無意識に考えや価値観が出るのでしょうね。

日々いろんなことがあると
まずは気持ちが前向きにならない限り
新しい何かにチャレンジしたり、
行きたい場所や新しい場所へ
行こうとしないのかもしれませんが、

行きたい場所や新しい場所へ
まずは行ってみたからこそ
気持ちが前向きになるような気もします。

ブログもですが文章って
考えてから書こうとすると書けませんが、
書き始めたら考えがまとまって書けるのに
とても似ている気がします。

とすれば、いろいろ悩みもあるし
いろいろ不安もあるけれど
先に素敵な靴さえ買ってしまえば
結果的に素敵な場所へ行けるのなら

先行投資の如く、
素敵な靴を買うことで
人生楽しく生きれることがあると
知っている人たちが
高額でも素敵な靴を買うのかな?と
ふと思った春の一日です。

好きなことより得意なことを大事にしてみる考え方

例えば、仕事を選ぶとき
好きなことで選ぶのがいいか、
得意なことで選ぶのがいいか。

人それぞれ基準は違うでしょうし
どっちが正しいかって話でもないですが、
私は得意な方で選んだ方がいいと思っています。

それがお金なのか、名誉なのかはさておき
望ましい結果は得意な分野の方がでやすい。

好きなことやれたら結果はどうでもいい。

そう言う人もいるでしょうが、
お金はそれなりにもらえた方がいいですし、
周りからも自分自身からも
認めて欲しいのが本音だとすれば、
いい結果は出たほうが越したことはない。

ご飯も食べていかなきゃいけないし、
子どもがいれば学校にも行かさないといけない。
たまには旅行にも行きたいし、
今月は何かと物入りなんだよな・・・。

得意なことで結果を出してから
やりたいことやるお金を貯めて、
やりたいことやるチャンスに出逢って
それで挑戦出来たら好きなことも
存分に味わえるような気もします。

世の中には親の財産受け継いで
苦労なく若いうちから勝負できる軍資金を
持っている人もいますけど
そんな人は ごく少数とすれば、

まずは自分の得意なことで
周りからも自分自身でも認めてやってから
チャレンジするしか
好きなことを好きなだけできないわけです。

以前、何かで読んだのですが
好きなこととと得意なことをあわせたものが
やりたいことなんだって話がありました。
グサッと胸に刺さって今も残っています。

記憶違いだったらすみませんけど
こんな話もありました。

やりたい音楽をやりたいけど
日本ではおそらく受け入れられないから
存分にやることができない。
それなら売れる曲?を作って結果出して
周りにも存在を認めさせ、
やりたいことやるお金もチャンスも
手にしてから自分のやりたいことをやろう。

そうしていい曲が書けると言う得意なことで
ヒット曲を書き結果を出して
やりたいことやる体制を整えて
海外での活動を始めて今に至る
久保田利伸さんの話は
まさにこれって感じがしました。

私も自分自身で
得意なことってなんだろう?
好きなことってなんだろう?
そしてやりたいことって何だろう?って
考えた時になんか自分なりの生きていく道が
ぼんやりながらも見えたような気がしたのが
35歳の頃だったような気がします。

遅かったのかもしれませんが(苦笑)。

でもそう思えた時に全ての分野で
自分ができなければいけないのではなく
各々が得意な分野を自覚して発揮したとき
チームは活性するのかなと気づけました。

今年50歳になります。
本当に一線でやれるのは後10年としたら
遠回りしながらも自分で気づけたことを
色んな人に伝えられることができたら
私自身もやりたいことが
できるような気がします。

リーダーとしての一貫性

みなさん、
ボスとリーダーの違いってご存じですか?

似たような意味で使われがちですけど
立ち位置が全然違っています。

親分子分の図で説明したら
子分達に守られて後に立っているのがボスで
子分達を従え先頭に立っているのがリーダー。

ボスは「やれ」って言うけど
リーダーは「やろう」って言う。

どっちがいいか悪いかの議論でなく
親分はどっちのタイプなのかは
自覚してくれた方が子分は助かりますよね。


(これぞ、リーダーってイメージ)

矢面に立ってくれるリーダーの方が
後ろに隠れがちなボスよりも
チームは機能しやすいでしょうし
子分もついていきやすいでしょうが、
その分、権限は与えてくれるのなら
ボスであっても問題ないわけです。

ただ困るのは時と場合によって
ボスとリーダーのキャラを使い分ける親分。
これは本当に面倒くさい。
子分はどうしていいかわからなくなります。

失敗の責任を押し付けるボスであっても
終始一貫そのキャラであれば
どうやっていいかはこっちも判断できます。

ええ格好したいときなのでしょうか、
陰では責任を押し付けてくるのに
人前では失敗を率先して処理してくれるような
理解あるリーダー的にふるまわれると
これが本当にタチが悪い(苦笑)。

なので、どっちがいいかの議論より
方向性や意思については
一貫性のある親分であってほしいのが本音。

一貫性があるかないかで
自分の親分のタイプは
ボスなのかリーダーなのか
わかるのかもしれません。

(ルーズベルト大統領の言葉を借りれば
いつも何をしてるかわからない、
仕事が隠れている親分はボスタイプで、
何をしているかすぐわかるといった、
仕事内容がオープンな親分はリーダータイプ。
これは判断しやすい目安です)

「一貫性」と言う言葉を
「頑固」や「変化しないこと」の意味と
ごっちゃにしてしまうと見誤るので
注意が必要だとも併せて思います。

成熟した組織であれば
ボスはアリだと思いますが、
まだ成長段階の組織であるのなら
親分はリーダーでなければいけない。

「いつまでも社長がやってたら
部下が成長しない」と言われがちですが
リーダーがまず成功体験をさせてやらねば
部下が成長するわけはありません。

成長していく過程では
ボスとしてではなく
リーダーとしての一貫性の有無が
組織の発展には大事なんだと
改めて気づいたのでありました。