よき人間関係はプロレスである。

今年も後5日で終わりです。
1年過ぎるのは本当に早いですね。
今年を振り返り、新しい抱負を胸にして
来年、新しいスタートを切れるように
1年のまとめをしています。

昨日はクリスマスでした。
今年は24日のイブではなく
25日に家族でパーティーをしたのですが
子どもは学校、奥さんは仕事だったので
晩御飯は私が一人で作りました。
一人でキッチンに立ち、楽しい時間でした♪


(昨晩のご飯です。いい感じでしょ?)

皆さんのお子さんはいつまでサンタさんを
信じていましたか?
我が家の2人の娘は、小6と小4なので
さすがにサンタさんは誰なのか
もう知ってはいるのでしょうが
まだお互い、トボけたままの状態です(笑)。

なので24日の夜、クリスマスツリーの下に
未だにプレゼントを置いています。

私が幼かった頃は枕元におもちゃを
置いてもらってましたが、
小3の秋頃に不意に父に
「サンタの正体って知ってるん?」と聞かれ
「うん、父さんやろ?」と答えた瞬間から
サンタさんが来なくなりました(笑)。

12月にプレゼントの希望を言ったのですが、
「サンタさんがいないこと知ってるんやから
もう今年から来ないやろ?」と
父に拒否されたあの日から
自分が親になったら我が子にもしてやろうと
企んでいるイジワルを察知しているのか
娘たちはいまだに面と向かってサンタの正体を
言ってこなかったりします(笑)。

でも、お互い知らないフリして
いい意味でとぼけてやり取りする
プロレス的な関係ができていることを
実はこっそり親として喜んでいます。

何故なら円滑で楽しい人間関係は
プロレスができないとうまくやれないので
それを幼いうちから教えられているからです。

(ちなみに私はプロレス大好きな側から
発言していますので、揶揄ではなく
愛を持ってプロレスに例えています♪)

真実だからと言って
ズケズケ言っていいわけではありません。
自分が正しいからと言って相手を責めて
やっつけていいわけではありません。

そんな感じでお互いの意見を尊重し、
受け合いながら関わっていくことが
できるように育てているつもりなので
それが実感できる機会なのです。

父ちゃんのことを傷つけないように
気を遣っているだけかもしれませんが(笑)。

例えば、同じ友人達と呑んでたら
同じ昔話を繰り返すときも多々あります。
それを鬼の首を獲ったかのように
「前にその話は聞いた。」と
話の腰を折ってくる人ほど
会話がつまらなかったりしますし(笑)、
一緒にいるのがしんどくなったりします。

それを笑って聞いて話しさえすれば
楽しい時間が過ごせるわけで
同じ話でもそれを受けて膨らませれる方が
人生100倍楽しいのになと思うわけです。

正しいか正しくないかといった基準だけで
判断する「正論バカ」にはならないように、
相手を立てていい意味でやり過ごせるように
時にはサンタの存在をとぼけながら
やりとりできるような術を身につけれるように
もうしばらくの間は娘達ともトボけて
クリスマスを過ごしてみようと思っています。

とは言え長女は来年、中学生。
もう今年で終わりなのかもしれません(笑)。

年内のブログ更新はおそらく今回が最後かな?
今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
皆様にとってご多幸ある1年でありますよう
心から祈念申し上げます。

リーダーの器

先日、面白い話を聞きました。

銀行の世界で
「成功する支店長」と
「失敗する支店長」の違いは何か?
といったお話。

以前の金融関係の仕事が勢いがあった頃。
銀行は各地にまず営業所を作って、
軌道に乗れば営業所は支店と変わり、
所長は支店長になっていったようです。

所長は営業所立ち上げするときに
それまでの店舗から部下を一人自分で選んで
連れていけたのですが、
成功した支店長は同じような理由で
人選をしていたとのこと。

どんな人を連れて行ったと思いますか?

成績が優秀な人?素直な人?とか
いろんな人物像が頭を浮かびましたが、
成功した支店長が連れて行った人は
意外にも「一番嫌いな部下」だったようです。

もちろん致命的な問題がある人とか
人としてどうしようもないのは別でしょうが、
一番嫌いな部下は、だいたい考え方や
性格が違う人であることがほとんど。

気が合い同じ方向を向いている部下の方が
なにかと楽ではありますが、
見落とす部分や新しい発想が生まれにくい。
馴れ合いになったり
お互いが気遣えなくなることもしばしば。

何より一番嫌いな部下を連れていくのは
傍目に見ても器量がある証拠。
結果、支店長として成功して
本店に戻っていくわけです。

方向性や方針が確立されている組織なら
同じような価値観の人もいいでしょうが、
新しく道を築いていくときは
違う方向を見ている人も多い状態なら
方向を定めていくためにも配慮や
緊張感もあって成果がでるのでしょう。

「組織はリーダーの器以上にはならない。」

この言葉も同じような意味だとすれば
自分の器を広げるためにも
嫌いな部下をも受容できることには
歳だけ食った親分にならないためにも
チャレンジしないといけないですね。

「やったら しまい」

今日は2020年12月13日。
亡き父の命日です。
亡くなったのが1990年でしたから
今日で30年経ちました。

当時高校3年生だった私も
今では50歳前のおじさんになりました。
年月の過ぎる早さに改めて驚いています。

30年も経つと父との想い出も
随分薄れてきたように感じますが、
頭の中にある「映像」や「写真」は
どんどん色褪せていくも
口癖や躾などの「言葉」は逆に
どんどん色濃くなっていくような気がします。

例えば、亡き父に口酸っぱく言われた事は
「挨拶をしろ」
「部屋を出たらドアはきちんと閉めろ」
「履物は揃えろ」
この躾の3つの言葉でした。

私と長女の年齢差は私と父と一緒。
成長のタイミングも一緒なこともあり、
今では同じことを娘に言ってます(笑)。

娘に言いながら昔言われてた自分を思いだし
一人で半笑いになっています。

そして、亡父はよく
「やったらしまい」って言葉を
口癖のように言ってましたね。

「(どんなことも)やったら終い(おしまい)」

やりたくないけどやらないといけないことって
日々の生活の中でもたくさんあります。
それをブーブーと愚痴ってダラダラやるなら
さっさと終わらせてしまったほうがいい!
そんなニュアンスだったように思います。

改めて思うのですがこれって結構、
私の中の骨であり、肉になっています。

嫌なことだったり、やりたくないことだけど
やらないといけないことほど先に始める考え方。
ご飯食べてても嫌いなものほど先に食べて
好きな食べ物は最後に味わって食べる感じ?

どんなことも取り組んだら
必ず終わるって考え方。

「誰がしてもいい仕事はみんなの仕事。
自分がやったら損だからやらずにいよう。
誰かがやってくれるから楽しよう。」

そんな考えでは生きれなくなりましたが(笑)、
おかげでそれでは見えなかったものが
見えるようになり分かるようになり
改めて有難かったなと50歳前の今、
しみじみ思っています。

考え方は人それぞれですが、
親分と言うか人の上に立つ人こそ
実はこんな考え方が必要なものなのに
できない親分が実になんと多いことか(苦笑)!

「人の上に立つこと」と「偉そうにすること。」
「人の上に立つこと」と
「部下を道具や駒のように使うこと。」
「人の上に立つこと」と
「しんどいことを部下に押し付けれること。」

これらは全く意味が違うものだと
歳とってから一層、理解するためには、
この言葉は本当に大切だなと思っています。

「やったらしまい。」

積極的に取り組む姿勢ってとても大切で
何歳でも忘れてはいけないことですから。

もしかしたら親から引き継ぐ遺産とは
お金や不動産ではなくて
価値観や躾、生き様かと思います。

30年経ってそう思えるのなら
幸せなのかもしれません。

父さん・・・・
別れてから随分、時間が経ちましたね。

私の家族を逢わせたい気持ちもありますが、
ふたりでサシ呑みしながら
いろいろ語り合いたいです。

まだ逢うには早いですから(笑)
随分先の天国で逢うことあれば
酒の一杯もご馳走しますね。


(45年くらい前かな・・・)

流行歌

12月になりました。
今年ももうすぐ終わり。
相変わらず1年過ぎるのは早いですね。

子どもの頃は年末になると歌番組が増えて
流行った歌謡曲を聴きながら1年を振り返り
なんだか胸が踊ったものです。

時代が変わり、大衆文化も多様化したせいか
音楽の立ち位置もすっかり変わりました。
自分が歳とったせいもありますが、
音楽が日常から遠ざかっていったせいか
年々その年に流行った曲が何かなんて
さっぱり分からなくなってきました(笑)。

レコードなんて言葉がもう死語でしょうが、
日本レコード大賞や紅白歌合戦なんて
テレビの前にかじりついて観たものです。
そんな時代を過ごしてきたからか
今でも歌謡曲が大好きだったりします。

流行歌っていいですよね。
今でも昔のヒット曲を聴いたら
「あ~、この時は中学3年生だったな。」とか
一瞬でその時に自分は何歳だったか
思い出せたりします。

もちろん流行歌以外でも思い出せるので
歌にこだわっている訳でもないし、
昔を美化して懐かしんでいる訳でもないですが、
ふと自分を振り返れるような
道標があることはいいことと思っています。

流行歌ってそんな意味合いが強いですね。

私は今年48歳になり4回目の年男でした。
12歳は小6なので最後の小学生の1年(笑)。
24歳の時に社会人になった年で
36歳は結婚した年でした。
振り返れば、人生の区切りが続いています。

今年は何があっただろう・・・・。
個人的なことではないですが、
コロナで世の中の価値観や考え方が
大きく変わった一年でした。

今年は思うところあり、
公私共にいろいろ行動した1年でした。
先で振り返った時に
今年チャレンジしたことが意味あればいいな・・

そんなこと思いつつ
今年一年の締めくくりを始めています。
みなさんもラストスパート頑張ってください!

「出会いも才能のひとつ」

何気に暮らしていても
交通事故の如く新しい刺激や気づきに
出会うことがあります。

それは時には人であったり
それは時には景色であったり
それは時には音楽だったり・・・
そんな感じで先日、この言葉に出会いました。

「出会いも才能のひとつ」

この言葉が凄い心に刺さりました。

出会いは偶然でしかないようで
実はそうではないんですよね。

変わり映えのない毎日を
いつもと同じメンバーで過ごしたほうが
気楽で居心地はいいけれど
刺激や気づきが少ない人生になります。

新しい何かを知ろうと日々心掛けていないと
部屋に籠ってばかりになります。

出会いなんて無意味と思う人が
刺激も気づきもなく成長できない人。

出会えることは日々の心がけ次第で
いくらでも自分のものとしていける。
それならば、やっぱり才能の一つなんだと
改めて思える機会になりました。

昔、ご縁あった人にこんなハガキを書いて
翌日投函していたことを思い出しました。

縁とは偶然な必然を言います
あなたさまと出逢えたこと心から感謝します

すっかりそんなハガキを送ってたこと
忘れてしまってたな・・・と反省。

これからも素晴らしき偶然な必然に
たくさん出会えるように
日々謙虚かつ丁寧に過ごしていきます。

「共感力」

来年2021年で社会人になり四半世紀。
時間の速さに一人で驚いています(笑)。

1996年3月末に瀬戸内海に浮かぶ島にある
研修センターで始まった私の社会人生活ですが
この25年で働き方もいろいろ変わりました。

当時ハウスメーカーに就職したのですが
夜なんて全然帰れません。
日曜日は帰る時間がだいたい午前2時(笑)。
21時や22時に帰れる日なんて帰って
何をしようかとワクワクしたものです。
(はよ帰れ!ってツッコミ)

例えばこの時代の働き方の根底は
終身雇用制、先行序列制でした。
そんな考え方も年々薄れていき、
今は育児休業制度も充実し、
フレックスタイム等の勤務時間の選択、
女性や外国人の積極的な採用、
パワハラやセクハラなんて言葉も生まれ
働き方の考え方が大きく変わりました。

こういった時代の流れには賛成。
少しづつでも、よりよく働ける時代に
なっていく流れはいいですね。

そもそもこれまでの生活用品や暮らし方の
よりよいものを作ろうとしても
そのヒントや答えは、
日常の家事や付き合いなどを
メインでやってきた女性の意見や
仕事以外でご近所や保育園の先生、PTAなどの
人間関係も付き合ってきたパパママの方が
実際、持っていると思います。

しかし、そんな商品を作るのは
リサーチはしてデータがあるとしても
実際使ったこともなければ
経験もしていない先生方や年配の男性が
作っていくことにはどうも無理がありませんか?

日頃、家事なんて親や家政婦任せでやらず
身なりは小綺麗にしている女性や
毎日、家事をし続けたことも
同時進行で限られた時間に家事したこともない
男性が暮らし方の何かを考えたとしても
申し訳ないですがピントは外れています。

要はそういった人のアドバイスのほとんどが
「やりやすくなったんだから文句言うな」
みたいなニュアンスでしかなく、
「やることの大変さや日々の頑張りへの労い」
がないことが大半です。
それでは根本的に何ひとつとして
満足度は上がらなく、変わらないわけです。

だから、これからの時代は
女性をもっと採用、登用して意見を聞くことも
大事といったことなのでしょうが、
登用したからOKではないですよね?

働き方などを改革することは
今までのやり方を変えることも大事ですが
一番大事なのは受け入れる男性側の考え方、
経営者や上司になる男性側の考え方です。

自分達とはやり方、考え方が違うことを理解し、
新しい考え方を受けとめる度量が無い限り
新しい人材が力を充分に活かすことは
できないように思います。

要は、相手の意見を聞くフリはするけど
採用せずに自分の意見を通すだけで
何も変わらない、何も発揮できない
やっててしんどいだけのことにしかなりません。

売りたい相手と同じような気持ち、感覚になって
何かを作らない限りは、相手が喜んで
選んでくれることは厳しいですから。

人は、感覚的に物を買い、
その購買を納得(正当化)するために
理屈(言い訳)を用いるのだそうです。

物を買う時は、好き嫌いといった感情で
人は判断するのなら売る方にとって
共感力は不可欠なもの。

共感とは相手を理解して成り立つものならば
1回経験したらいいのではなく、
誰かにいろいろ話をきいたらいいのでもなく、
繰り返し自分もそのことを体感し続けて
初めて相手に寄り添えるアドバイスが
できるものだと思うのです。

これからの働き方におけるポイントは
これから働いていく若者ではなく、
受け入れる会社、上司側が大きいです。

お客様に新しい商品開発するのも
新規採用して人材を育てていくのも
受け入れる側の共感力が最も大きいのでは?と
私自身、仮説を立ててこれからいろいろと
検証していきたいと思っています。

もし、違ってたらすぐ方針は変えますが(笑)。

雨ニモマケズ・・・

誰もが知る詩なので、
改めて紹介するのも何ですが、
宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」は
今でも年に何度か読む機会を作り、
読むほどにいろんなことを思います。

分かりやすく読みやすく書くと
以下のような形になります。

「雨にも負けず」  宮沢賢治

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだを持ち
欲は無く
決して瞋からず
何時も静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を自分を勘定に入れずに
良く見聞きし判り
そして忘れず
野原の松の林の影の
小さな萱葺きの小屋に居て
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を背負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくても良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はオロオロ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
誉められもせず
苦にもされず
そういう者に
私はなりたい

やりたいことを我慢して
謙虚に生きることがいいことだとか
奉仕の精神がいいことだと
誰かに押し付ける気もありませんが、

成功するとか
金持ちになるとかと言うよりかは
やりたいこと、やらなければいけないことに
チャレンジはちゃんとしてきた人生を送り、

挑戦したことで悔いを残さず
最後は納得して穏やかに過ごせる人生に
年々、憧れている自分がいますね。

とは言え、欲深く煩悩にまみれた
まだまだ修行中の身ですが(苦笑)、
この理想と現実のギャップを知る気づきとして
この詩は今でも繰り返し触れる機会の一つ。

詩でも 曲でも 映画でも 本でも
いつでも自分を再認識できるものに
出逢いたいと心がけています。

本日は11月15日、
子どもにとっての節目の日である七五三。
そんな日だからか、こんなことを思いました。

時代は繰り返される

今回は、笑ってしまったお話を一席。

年齢が50歳に近づいてきました今。
昔の友人達と久々に出逢って呑んでいると
どうしても「近頃の若い者は・・・」的な会話に
なりことが増えてきました。

若い頃、上司に言われたらムカついてたのに
その世代になったら同じことを言ってることに
妙に恥ずかしくなったりします(苦笑)。

自分達も若い頃は未熟で自分勝手だったくせに
そんなことは棚に上げて
「俺たちはそうじゃなかった。」と
思い出を都合よく塗り替えてるのでしょうね。

ピラミッドの壁画に刻まれた文だったかな?
随分昔に読んだ本に
古代の文字を解析したら
「近頃の若い者は・・・」といった文があった話を
読んだことがありました。

「いつの時代も一緒なんだな・・・。」と
他人事(笑)のように知ってはいましたが、
似たような話が他にもあり、知って笑いました。

1986年の新聞にこんな記事が掲載。
現在、50代になって若者に愚痴っている
「新人類世代」のおじさん達が
新入社員だった頃、当時の上司たちから
こんなことを言われてたそうです。

「残業を命じれば断るし、
週休2日制は断固守ろうとする。
だから、仕事は金曜日の夕方までに我々上司が
手を貸して片づけさせるしかないんです。」

「社費留学で海外にやると、帰国した途端に
会社を辞めてしまうので、期間を短くしたり
帰国後にノルマを課したりしています。」

「・・・・・・・・・・。」
要は、いつの時代も
若者は似たようなものですね(笑)。

300年前、江戸時代中期の書物で
「武士道と云うは、死ぬ事と見つけたり」で
有名な「葉隠」にもこんな記述が・・・

「昨今の若者(武士)は、すべてにわたって
消極的で、思い切ったことをしない。」

「最近の男は、口先の達者さだけで
物事を処理し、骨の折れそうなことは避けて
通るようになってしまった。」

いつの時代も変わらないこの有り様(笑)。
さすがに声を出して笑ってしまいました。

歳取ったら男は下の者に
偉そうに言いたいのでしょう(笑)。

でも、こうやって見てみたら、
たまたま若くして
成功するようなケースを除いて・・・
才能があるとかないではなく、
歳を重ねていく中で、
成功や失敗など経験をいくつも経て
自分を正当化して言い訳したり、
逃げたりしなければ、
みんな若者に嘆きながらも
実績や成果、要は責任を全うしている
そんな素敵なおっさんになれるのも事実。

どんな時代でも
若者を育てる先輩はいたはずですから、
懐広く受け入れて教育、指導ができる
そんな50代になりたいですねと思った話。

でも、今、文句言いながらも苦悩して
チャレンジしている若者諸君!
時代は繰り返されるのなら30年後、
今、嫌っている上司と同じになりますから
自分だけは違うと我々と同じように
都合よく棚に上げず、頑張っていきましょう!

お互い、一度しかない人生を満喫するために。

我々おじさん世代も
一足先に反省しておきます(笑)。

(一部、東洋経済の記事から
文章は抜粋させて頂きました。)

自分の業務が属人化していないか?

気づけば、11月に入りました。
今年も後2か月で終わりですね。
最近は1年が若い頃の半年位に感じます。
今年は、やり残したことはないかな?と
なんとなく忙しくなる季節です。

先日、「属人化」の話を
株式会社武蔵野 小山社長の本で知って、
妙に腑に落ちたお話をします。

組織において「属人化」は不正を起こします。
※「属人化」とは、 企業などにおいて、
ある業務を特定の人が担当し、その人にしか
やり方分からない状態になること。
(実用日本語表現辞典より)

組織間で仕事が上手く進まなくなるときに
あの人しかできない業務が存在し始めて
ブラックボックス化することが多々起きます。

だからこそマニュアル化して
誰でもできるように整備することが
組織として大事なことなのですが、
目先の成果にならない業務なせいもあり
後回しになることが多い業務です。

(また、業務をわかりやすく明確にして
誰もが取り組みやすいものにする人こそ
評価して欲しいのですが、
そうでないのが事実です。

自分が有利な立場で居続けれるように
自分しか分からなくして誰も踏みこませず
隠蔽する人を見逃し続けて、結果その人を
チヤホヤして評価すると言った
頼りないボスが多くいるのも否めません。

また、こういったボスのほとんどは
社員たちに興味がなく、人任せな人なので
ボスがこれが大事なんだと腹をくくらないと
うまくはできないのが前提。)

小山社長は
「不正は組織のよどみの中から発生します。
ひとりの社員に長く同じ仕事をさせるのは、
組織によどみをつくることに等しい。」と言い、
人事異動を繰り返すほど、
人は定着すると言われてます。

他には、こんなことが書かれてました。

同じ部署に長くいると
「自分は仕事ができる」と錯覚する。

職場に派閥ができるのは人事移動がないから。

上司が嫌いでも課長は3年で移動するので
辞めないで我慢できる。

普通の会社は人事異動は仕事が
できない人を動かすが、小山社長は
仕事ができるNO-1の人を移動させる。
なので、人事異動の回数を評価している。
拒否したり、人事異動が少ない人は
評価を下げられているそうです。

読んでて「なるほどな~。」と感心しました。

前職の社長時代の時は、
辞めていく社員たちとは
最後にいろんな話をしていました。

上司、先輩や他の社員には
給料が安いからとか、待遇が低いからとか
もっとストレートに
「社長にはついていけないから」とか
言われていたのでしょうね(苦笑)。

ただ、私と話をする中では
新しい何かに挑戦したいとか言うも
人間関係の苦悩、
あの上司が、あの先輩が嫌だからと
いった話が多かったことも事実。

小山社長も著書で
「条件に納得して入社したのに会社を辞めるのは
人間関係の不満を解決できないから」と
書かれています。
だからコミュニケーション不足はダメだとも。

給料もどうしたら上がるのか?ルールが明確。
先が見えないことも不安だからいけない。
改めてその通りなことばかり書かれていて
なんとも腑に落ちていくのでありました。

と言っても経営者として、
きちんと前提を明確にされていることも納得。

多くの経営者は、
「能力のある人を採用すれば会社はよくなる」
と考えられますが、組織にとって大事なのは
社員の能力ではなく、価値観をそろえること。
言われて素直に実行できる人を評価するのも
本当にその通りです。

今は採用が厳しい時代。
新しい戦力でどうにかしようと思っても
アテにはできない時代です。
となれば、今いるみんなでどうやって行くのか?

「一人当たりの生産力をあげること」
「人材流出を防ぐこと」
小山社長のお話は、まさにこれからの時代に
改めて大切になるお話と思った次第。

まずは私自身は属人化して、
ブラックボックス化していないものはないか?
そのことから自分の足元を、そして周りを
見直していきたいと思います。

成長するチームに必要なのはお手本。

以前にも根本陸夫さんのお話は
書いたことがありますが、
改めて書きたくなったので記事にします。

組織には、見本と言うか
お手本になる人が絶対必要という話。

根本さんはプロ野球界で裏業師と呼ばれた人。
広島、西武、ダイエーで監督やGMを務め、
弱小球団を勝てる組織まで育てて譲り、
黄金時代の土台を作ってきた人。

導入期と言った最初の組織づくりに長けてて
そのチームマネージメント論に感動して
私は大学時代の卒論で書いたほど
かれこれ30年間位、尊敬してる人です。

負け犬根性が染みついたチームを変えるには
勝ち方を知っていて、華も影響力もある
精神的支柱になるリーダーが必要と
血の入れ替えを率先してされました。

西武時代は阪神から田淵選手を
ダイエー時代は西武から秋山選手を獲り、
土台作りを完成させたのです。

ダイエー時代の秋山選手の獲得には
かなりの出費となりました。
これからがピークを迎える
野手と投手の中心選手を出してまで
なぜ峠をこえかけた秋山選手を獲得したのか?

目先のことで考えたら
こんな入れ替えしなくても
少しは勝てたでしょうが、
数年先に優勝できるかと言えば
おそらく無理だったと思います。

何故なら誰も勝ち方を知らないどころか
勝つ喜びすら知らないのですから。

優勝することがどれだけ嬉しいか?
目標達成することがどれだけ意味があるのか?
味わったことのない人間には
どうしていいのかわからないものです。

ちなみに「甲子園出場常連校は
なぜメンツが変わっても出場し続けるのか?」
に意味合いは似ていますね。

今まで一度も甲子園に出場したことない学校は
そもそもどれくらい練習したらいけるかなんて
正確な目安を想像すらできないです。

でも、常連校になると
「甲子園に出場した先輩たちは
毎日10km走っていた。」とか
「素振りを500回してた。」とか
具体的な数値で目安が代々伝わっていきます。
これが伝統になり、みんなの行動の目標に
なっていくのですから、これは強いです。

大きな目標にたどり着くまでの
具体的な行動や練習の小さな目標が分かってて、
それをひたすら練習するのですから
みんな理にかなった根拠ある練習になり
やっぱり目標には限りなく近づくでしょう。

勝つ喜びの前にこうやったら勝てるんだと
そのやり方を知っていないと
なかなか成果はでないものですから。

ダイエーに来た秋山選手は実績も
華も優勝経験も多数あるスター選手。

「成績を残している選手は
普段どんな練習をしているのだろう?
練習態度や取り組む姿勢、みんなとの接し方。
手本となるべくして見せることを心がけた」
と言われていたのを聞いて、
長期的視野で目標達成するのなら
やっぱり核になるお手本になる人は
必要なんだと思うわけです。

併せて言うのなら
いくら今、実績があっても
チームの輪を乱したり、ルールを守らない人は
長期的にみたら邪魔なので
どこかで見切る勇気と準備はトップは必要。

とは言え、解雇することが
難しくなってきた現在では
そもそも最初にそんな人をとらないといった
採用基準が大事になってくるとも思います。

秋山選手以降も根本さんは
西武黄金時代の勝つ喜びと勝ち方を知った
石毛選手や工藤選手を獲得していきます。

そして、その空気感が変わってきてから
数年後のダイエー黄金期の主力選手になる
小久保選手、城島選手、斉藤選手、井口選手、
松中選手、柴原選手、篠原選手等を
5年間のドラフトで一気に獲得して、
赤へル旋風広島カープや
90年代西武ライオンズ黄金期と同様の
素晴らしきチームを作ったのです。

若い選手達は秋山選手や工藤選手の姿を
ずっと見ていたと秋山選手が言ってました。

この押し引きというか
タイミングと言うか本当に絶妙で
根本さんの真骨頂である「人集め」が
大きく花開いたわけです。
やっぱり凄い人ですね。
改めて、感心し大好きになりました。

あんな大きな組織と自分たちの会社を
比べること自体、無理があると考える人も
いらっしゃるでしょうが、
どの組織も利益を上げ存続していくことは
共通の経営テーマとするのなら
「お手本」は誰なのか?
勝つ味を知っていて教えてくれるのは誰?
勝ち方を具体的に知っているのは誰?

それが社長でも外部の人間でもいいのですが
そんなコーチ役が必要なのは
どんな組織も一緒なのだと思います。

組織で甘やかされたり、えこひいきされる人は
優秀だからでなく、特別扱いしないと拗ねて
面倒くさい人がほとんどです(苦笑)。

でも、本当は手本になる人こそ
特別扱いされるべきです。
でも手本となる人は、
えこひいきされることを
組織としていい事とは思わない訳ですから、
やっぱりお手本なわけですね(笑)。

トップはそんな人をきちんと誉めてますか?
お金もですけど言葉で認めてあげないと
別の場所の手本になってしまいますよ。

「あいつはそんなフォローしなくても
分かっていてくれるよ。」と言ってて
去って行った人はいっぱい見ました。

短期的視野で問題児を特別扱いせずに
長期的視野でお手本の人をいい意味で
特別扱いすることは、
黄金時代を作り続けた根本さんの根っこ。

やっぱり見習わないといけないニュアンスが
いっぱいある人です。
今晩、久々に根本さんの本を読み直します!