オリジナリティーとは、誰にでもできそうだけど誰も真似できないモノ。

何事もまずは基本が大事。
基本を反復練習することで
動作がスムーズにできるようになります。

ハンデやネックがない方が当然有利。
一通りできるようになると
次は自分なりの個性、オリジナリティーを
発揮していきたいと思うのが一般的な流れ。

でもなかなかオリジナリティーを
発揮するって大変なこと。

そんな時に様々ミュージシャンの裏話を聞くと
実はハンデやネックは個性を産むには
必要なのかもしれないって思うのです。

ビートルズのドラマー、リンゴスターは
もともと左利きですが、ドラムは右利き用。
逆手なので叩き方に独特の「間」ができて
唯一無二のスタイルとなったようです。

好きなギタリストにウィルコジョンソン
という人がいます。
とてもカッコいいカッティングで弾くのですが
一般的にピックを使って弾かず指で弾きます。

これも元々左利きなのに右利きのギターでは
ピックを上手く掴めないからこうなった模様。
でも、それで誰にも真似できないスタイルが
築き上げられました。

昨夏亡くなられた
ローリングストーンズのドラマー
チャリーワッツもスネア叩くときには
ハイハットを叩かないといった
ある意味マイナス点になる手癖があるも
逆にそれが大きな個性へと変換。

しかも通常バンド演奏はドラムに合わせて
演奏するものなのに
ストーンズはキースのギターに合わせて
ドラムが叩かれるといった特殊演奏(笑)。

でもそれがオリジナリティー、武器となり
60年近く第一線で活躍されました。

こうしてこの面々は
誰にでもできそうだけど
誰にも真似できないモノを
作り上げられたわけです。

こうやってみてみると
最後に目指す自分らしさというか
やりたいこと、大切にしたいことは
順風満帆より少々何かがあったほうが
個性を作るのは大事な気がします。

一見、遠回りにしか思えなかった経験も
先で大きなヒントや答になるかもしれない。

とすれば成功していく過程には
様々な経験は決して無駄じゃないし、
逆のその経験を大きく活かしていけるように

自分の進んできた道は肯定して、
併せて、他人の進んできた道も否定せずに
ハンデやネックも肥やしにしていきたいです。