目に見える成果だけを評価しない

電車に乗っている時に、たまに見かける光景。

座席は埋まっている。
立っている人もいる。
立っている人も座っている人も
老若男女さまざま。

そんなところに一人のお年寄りが乗ってきた。

優先席に座っていた若い子が
立ち上がり席を譲った。
お年寄りは御礼を言って座る。

そんな姿を見て周りの人は
なんていい子なんだと席を譲った若者を誉める。

若者の優しさを誉めるヒトコマ。
とてもいいことだと思う。
でも、この時の誉められる若者は
この子だけじゃいけないんよな。

優先席の近くで立っている若者も
本当は誉めてやらなきゃいけない。
でも、世の中の人ってほとんど
こういった子を誉めない。

お年寄りが乗ってきたときに
席を譲る優先席に座った若者より
最初から座らない若者の方が
本当は優しい子なんだと思うわけです。

これって昔、やんちゃしていた少年が
更生して普通?に戻ったら誉められるけど
そもそも最初から悪いことしなかった少年が
本当はもっと誉められるべきことに似てます。

世の中ってこういうケースを
あんまり誉めていないのが実状です。

問題児がいいことしたら目立つけど、
目立たなく地味だけど、
きちんと頑張っている子がいるのなら
そのことにちゃんと気づいてあげる。
そのことをちゃんと評価してあげる。

目に見える成果だけで評価はしない。

「 活躍 < 貢献 」
活躍(大いに活動すること)だけでなく、
貢献(力を尽くしてよい結果をもたらす)
した人もきちんと認めてあげるチームこそが
素敵で魅力あるチームなのではないでしょうか?

どうしても1点が欲しい場面で
きちんと送りバントをして進塁させた選手と
タイムリーヒットを打って点を取った選手。

活躍したのは後者でも
貢献したのは2人ともなわけですから
ヒーローインタビューされるのは
後者の人だけだったとしても
チームの評価は2人ともしてあげないと
いけないわけです。
言葉だけでなく、報酬の面でも。
(90年代の西武ライオンズが強かったのは、
ここが徹底されていたからと思うのです。)

カッコいいおっさんの条件は
いろいろありますが、
そんな若い子に気づいてあげれる大人と
いう事も大きいと思っていますので、
冷静に周りを見渡しながら
生きていけるように精進したい
47歳(もうすぐ48歳)の春です。


(バカボンのパパ  6歳年下・・・・。)