「報告」の原則

朝晩、過ごしやすくなってきましたが
日中は暑かったり、涼しかったりと
体調を崩しがちです。
みなさん、気をつけてくださいね。

先日、某タレントさんの飲酒ひき逃げ事件の
映像が報道されました。
あれでよく死亡事故に
ならなかったなと驚きましたが、
それ以上に事件後の周りの人の無関心な
様子もなかなかの衝撃でした。

車線すら守られずに運転していたこと。
渋滞していたから停車できなかったと
言っていたけど、道は空いていたこと。
通りがかりの男性が追いかけて
停車を促したのに無視して走り去ったこと。

飲酒量も明らかに
嘘をついていたみたいですし、
あれではフォローのしようもありません。

飲酒運転もひき逃げも
もちろん、ダメなことですが
一番ダメなのは嘘をついて
ごまかそうとしたことですね。

仕事でもそうです。
いけないことですが、
どれだけ注意をしてもミスをしたり、
忘れたりしてしまうことはあります。

でも、そのミスを隠そうとしたり、
誤魔化そうとしたりすることが
なにより問題で、
昔、新人教育、部下教育で
一番叱っていたように思います。

10数年前に受講したとある研修で
学んだことをこういったときに
いつも思い出します。

それは「報告」の原則 といいます。

「報告」の原則
①自分の失敗したこと、叱られたこと、
都合の悪いことなどを隠さず、嘘なく、
ありのまま言え。
特に、クレームは最優先して報告すること。

②自分の勝手な判断だけで
「報告する」「報告しない」を決めるな。
全て報告せよ。

組織を円滑に運営していくためには
これは本当に大事ではないでしょうか?

ミスを隠して、
何とか自分で解決しようとして
長いこと時間がかかった結果、
自分ではどうもできなくなってから
何とかしてくださいと言ってくる部下が
実は一番困った部下だったと記憶があります。

すぐに言ってくれれば
対処もあったのですが、
こじれるだけこじれたバトンを渡されても
それをひっくり返すような
サヨナラホームランはそうそう
打てるものではありません。

いつも言ってますが
物事は全て「はじめが肝心」です。

それにはすぐに、そして全てを
きちんと報告してくれないと
上司や社長がベテランで
いろんな経験を積んだきたとしても
冷静な判断ができるわけは
そうそうないわけです。

この某タレントさんも
誤魔化そうとせず、
逃げ出そうとせず、
そして嘘をつかなければ
フォローしてくれる人もいたかもしれません。

飲酒運転自体がもちろんダメなのですが、
それ以降の行動こそ
救いようがないように感じました。

偉そうに言いましたが、
今回の事件を見て、自分自身も改めて
戒める機会にしたいと思います。

補足ですが、仕事の話で言えば
こういった考えの先には
「クレームなどは社長のところまで
いく仕組みにしておくこと。」
にきちんと取り組んでおくことが
重要となります。

そして会社という組織である以上
「情報は公開せよ。私物化するな。」
といった考えも社員みんなで
共有しておきたいですね。

しかし、参加したこの研修で学んだことは
今でも多く役立っています。
そうした機会にめぐり合えたことも
感謝したいと思います。