歌謡曲の奥深さ

台風、大雨も一息つき、いい天気です。

今日からお盆休みが始まる方も
多いのではないでしょうか?
遊びに行く人も
帰省される人も
交通安全でお過ごしください。

毎日1~2杯だけ呑むのですが、
お酒を呑んで酔っ払ってきたら
よくyoutubeで音楽を聴きます。

私はブルースやR&B、ソウルなどの
古い黒人音楽や
ローリング・ストーンズ、
邦楽の古いロック、沖縄民謡等が好きで
よく聴いています。
そんな中でも昭和歌謡曲が大好きです。

そもそも歌謡曲って言葉自体の意味が
「昭和の日本ポピュラー音楽」ですが、
あえて昭和を協調したい気分。

個人的見解では、一般的に
なんか歌謡曲って下に見られがちで
「ロック > 歌謡曲」って空気に
違和感があります。

実は、歌謡曲ってとても高度で
とても奥が深いジャンルと思っています。
でも、大衆的な分だけ
低いイメージな人もいるのかな?

そう思うと、歌謡曲って
ピカソの絵に似ているんですよね。

ピカソが書く抽象画って
パッと見た瞬間は何がすごいのか
わかりにくくないですか?

「あれ?子どもでも描ける?」
「あれ?俺でも描けるんじゃない?」
誤解を恐れずに言えば、
そう思う人も多いように思います。
絶対、無理なことはさておき(笑)。


(有名な作品「ゲルニカ」)

でも、ピカソって
とてつもない画力があるんですよね。
15歳ほどで描いた絵を見たら
その技術にとても驚きます。

その高い画力をもって
人物画も風景画も描ける上で
あのような抽象画に
たどりついたのであって、
当たり前の話、高度な技術があるわけです。

歌謡曲もそんな感じです。
あの時代、歌謡曲を作ってきた人達は
クラシックや海外での音楽経験があったり、
スタジオミュージシャン上がりだったりと
バックボーンがしっかりしている訳です。

阿久悠さんとの名コンビで有名な
都倉俊一さんしかり、
筒美京平さんしかり、
後藤次利さんしかり・・・。

浪花のモーツアルト
キダ・タローさんもしかりです。

高い技術や見解がある人達が
あえてそれを大衆にも分かりやすく
展開してくれているところが
歌謡曲の奥深さだと思います。

そこには高度な引用もあったりして
たくさんの引き出しがあることも
聴いてて面白く、思わず笑うこともあり
時代が変わっても古臭くなく
何年経ってもカッコいいのです。

西城秀樹さんが亡くなられたとき、
昔の映像が多く流れてましたが、
今、聴いても全然古臭くなく、
とてもカッコいいと思った人も
多かったのではないでしょうか?

以前にも書きましたが
歌謡曲はそこに時代や背景、流行、
想い出がリンクしていくので
その曲を聴いた瞬間に
そのときの想い出、気持ち、相手が
蘇るので、甘酸っぱい気持ちになって
困ったものです(笑)。

今の時代は、誰しも知ってるような
流行歌がない時代です。
なんか寂しいなとか思いますが、
これはこれでアリなのでしょうね。

どの世界でも
本当に知識や経験、技術のある人が
高い場所でとどまらずに、
いかにしてそれを
わかりやすく噛み砕いて
伝えてくれるかがカッコよさ、
懐の広さと思います。

そんな人になりたいですね。

お盆休みは、
なにかと車に乗ることも多いので
大好きな音楽を聴きながら
運転したいなと思っています。

みなさん、病気や怪我なく
楽しいお休みをお過ごしください。