日本は100年遅れている?

暑い日が続きます。
ちなみに今日は亡き父の誕生日です。
高3の時に55歳で亡くなった父ですが、
生きてりゃ今日で84歳!

そりゃ私もおっさんになるはずだと
朝から思う森下です。

(高3の時の私。文化祭ではなく
文化発表会だった高校でした(笑)。
合間に歌っていた模様・・・。)

昨日で9か月間、治療に通っていた
歯科通院が終わりました。
銀歯を詰めてた歯が欠けたのが去年の11月。
歯医者嫌いな私でしたが、
ネットで調べて、ある歯科に通院。

本当、いい先生に会えました。
50歳までに一度、歯を全部
綺麗にしたかった希望もあったので、
今回、虫歯銀歯を全てセラミックにしました。

最後に1本残っていた親知らずも
抜いてもらいましたが、もうこれは神業(笑)。

5年前に親知らずは、3本抜きました。
(今回とは別の歯科で)
上の2本は歯科で簡単に抜けましたが、
下の歯は紹介状もらって日赤で抜歯。
抜くときも抜いた後も
なかなか大事だった記憶がありますが、
今回は、いつ抜歯されたのかすら
全然わかりませんでした。
ゴッドハンドでした!

最後にマウスピースを作ってもらい
10日前からつけて寝ています。

これからはメンテナンスで通いますが、
治療としては一区切りつきました。

長い通院期間でしたし、
何よりお金もかかりましたが(苦笑)、
気になっていたことが一つクリアできて、
本当によかったです。

(今回作ったマウスピース)

今回の治療の際、
先生が何気に言われた言葉が
実はものすごい心に残っています。

それは「日本は(確か)ドイツと比べたら
技術が100年位遅れている。」という言葉。
確かに今までみたことないような施設、機材で
今までしたことないような治療過程でした。

唾液検査や歯磨き指導なんて初めてでした。
顕微鏡?で細かいところまで見て
治療してもらいました。

何度もレントゲンで
根管治療の状態を確認されていたし、
目の前の大画面で
被せた銀歯をとった時の状況を
動画でも何度か見せてもらい、
余りにも悲惨な状態に衝撃を受けました(笑)。

歯型をとって次回に詰めるのではなく、
写真撮影してその場で新しい歯を作り、
当日に詰めてもらいました。
その際、唾液が入らない様に
ラバーをつけて治療してもらいました。

初めての体験ばかりでしたが、
ドイツなど海外では当たり前の過程らしく、
今までの考えや価値観では
なかったのは事実です。

歯科医の先生の言葉が
何故、ここまで心に残ったかというと
前職の工務店社長時代の最後の頃に
教えてもらったことの表現と
ほぼ同じだったからです。

それは、
「断熱などの性能基準においては
日本はドイツより100年遅れている。」
という言葉。

どれだけのジャンルで日本はドイツに
100年遅れているんだと思いましたが(笑)、
これが今の事実なのでしょうね。
(日本の家の一般的な性能は、
ドイツでは家畜小屋と同レベルらしいです。)

もちろん何もかも
新しいことがいいと断言できるのは、
神のみぞ知るといった世界で、
全否定をするのは勇気がいります。

(後発の新しい考え方は、従来のものを全て
否定するスタンスで来ますが、
なにもかもが新しい考え方のみ正しいと
言い切ればきるほど信仰的な世界になります。

押しつけがましくなればなるほど
それが事実いいものだとしても
相手は受け入れにくくなります。

ビジネスの場合は、その辺のバランスを
大切にしないと思うように相手に伝わらず
結果、思ったほど売れない感じがします。

でも、このニュアンスって技術屋さんほど
伝わらないように思うのは私だけかな?)

しかし、これまでの考え方や価値観では
もう合わなくなってきていることも
多々あるわけで、
そこは素直に取り入れていきたいですね。

とは言え、例えそれがいいものだとしても
新しいものにすぐ変われない理由も同時に
きちんと変えていかないといけないです。

新しいやり方に変わった時に
それまで仕事をしてもらっていた方との
関係はどうなるのか?

家づくりなら仕入れ先や職人さん、
歯科なら銀歯を作ってくれてた業者さん。

例えば、間にいる商社さんをなくせば
仕入れは安くなるけど、
その人達との繋がりを切って、
路頭に迷わすことができるのか?

そんな簡単に今まで
お世話になった人との関係を切れるとしたら
それはそれで何か別の問題な気もします。
(これが甘いという人もいるでしょうが、
そんな人とは私は友達にはなれないだろうな)

そして、一番大きな問題はお金の問題。
どうしても新しい技術はコストが高くなりがち。
実際、今回 治療した歯の治療も保険外が多く
今までと比べたらかなり高額でした。

長い目で見たら結果安いかもしれませんし、
目先のお金にとらわれて選択しないことも
事実、未熟なのかもしれません。

と言っても今を生きていく中で
お金をかけたくても今、かけられない人も
たくさんいるわけですから
「こんないいものなのに
選ばないのはダメだ!」といった
言い方の傲慢さには
いつも違和感があるわけです。
(これが信仰的な印象を生んでたりします。)

セラミックの治療がいいものでも
保険外で高額なら
保険内でできる銀歯の治療が多いのも
今は仕方ないようにも思います。

と言っても新しい技術は
どんどん取り込んでいきたいので
そういった考えがコスト的にも
抑えられる方法はないか?

そんな事が並行して行けれたらいいのになと
そんな夢のような話を思っています。

そして、遡って今回の歯科治療の
保険外だった負担分が先で返ってこないかな?
と都合よく思ったりしています。

・・・・・・・・・・・返るわけないか(笑)。