「会議」で一番大事なこと

ドラフト会議も無事終了。
10月も終わろうとしています。

あんな特殊な会議もないですが(笑)、
やってみたい気がしないでもないです。

先日、ある会社さんにお伺いしたとき
会議の司会をしていました。

スタッフの皆さんから様々な意見が欲しくて
どんどん意見をだしてもらう展開に。

もちろん仕事の会議なわけですから
皆さん真面目な意見を出してくれます。

でも、企画会議や商品開発会議って
ちょっと不真面目なくらいでいいので
もっといっぱい意見を
出してほしいと思っています。

ありきたりな意見ばっかりでは
ありきたりな結論しか出ず、
斬新な結論は突拍子もない意見が
大きなヒントになって
新しい方向性が生まれるのが常です。

アメリカのGE社家電製品開発会議で
有名なエピソードがあります。

「トースターって使わないで閉まっておくと
ネズミが寄ってきて、衛生上よくないから
ネズミ捕りつきトースターはどうですか?」

会議でこんなふざけた意見がでました。

そんな意見に「まじめにやれ!」とは怒らず
こんな感じで進んでいきました。

「アホなアイデアだね。
ところでなんでネズミが寄ってくるの?」
とその社員に上司は質問をしました。

「パンくずが残っているからですよ。
あっ!!!! だったら、
パンくずがたまらないトースターって
作れませんか?」

「そ、それだよ!!」

こうしてGE社のトースターは
大ヒットして、世界中で売れたそうです。

アメリカでは、その分野を知らない
素人に会議に参加してもらい
自由に発言してもらう会議の手法も
あるそうです。

そういえば、昔、私も
新しい商品を考えるときや
みんなの前で話した内容が適正だったか、
部下をきちんと叱れていたか、
(怒るではなく叱るができていたか)
部下をきちんとフォローできていたか など

それを隣で聞いていた
その業務には直接、携わっていない
パート社員の女性のスタッフたちに
いつも確認していました。

彼女たちは結構ストレートに
「問題なかったと思います。」
「あれはもうちょっと言い方があります。」
アドバイスくれたので助かりました。

(組織における女性の立ち位置に
「母親のように遠慮なく言ってくれる」要素は
とても大きいと思っていました。)

日本でも村おこしの成功の秘訣は
「若者、よそ者、馬鹿者」が鍵を握るとも
言われているそうですね。

シャッター商店街を復活させたエピソードに
よくそんなニュアンスがあるようにも思います。

なので、会議は
いつも活気ある場でありたいですね!

とはいえ、
「ウチの会社の会議は元気がない。」
「長いだけで無意味」
「社長が一人で話してるだけ。」
そんな声も聞きます。

会議を意味あるものにするのは
参加した社員全員が傍観者にならず
意見をどんどん言うことが大事。

その場では言わないくせに
終わってからグズグズ言ってることが
元気なく、意味無く、誰かだけのものに
なってるということを
全員が真摯に受け止めてくれたら
一瞬で変わるのにな・・・と思ってます。

ただ、これをストレートに言うと
痛いところをつかれるのか
みんな逆に無口になるので
うまく伝えることを
いつも気にしています(笑)。

ニホンゴ ッテ ムズカシイナ・・・。

(ちなみに途中のお話は
ひすいこたろうさんのコラムから
引用させてもらいました。)

<追伸>

先ほどいったような町おこしの一環。
実際歩いて見かけた大阪の
シャッター商店街の各店のポスター。
秀逸すぎて腹かかえて笑いました。
せっかくなので何点か最後にご紹介。