どの住宅ローンがいいのでしょうか?②

前回の記事の続きです。

家を建てられるとき、
ほとんどの方が住宅ローンを借入されます。
どれにしようか調べてみても
結局は金利などの条件面しか
わからないことが多いものです。

「○○銀行は金利優遇幅が大きい。」
「○○ホームで家を建て場合は
通常よりも大きく優遇してくれる。」
窓口やネットで大きく書かれていますが
私の経験上、実はそれほど大きな差は
同エリアであれば、ありませんでした。

現時点ではそうであっても
数年先では大きく変わることも多く
目先だけでは判断されないように
お伝えしてきました。

手続き上のことや
心構えも踏まえた視点で
「住宅ローンを借りる際に知っておいて欲しい
3つのポイント」をお話させて頂きます。

1つ目は
「損得勘定ではなくリスク回避で選ぶこと」

月々の返済計画を比較すると
安く感じるからか
変動金利を借入させる方が多いのですが、
まず計画は、固定金利で試算して下さい。

試算して、無理なく支払えるのなら
是非そのまま固定金利で建築してください。

もし、無理そうかなと思われるのなら
安易に変動金利で決めずに
今一度、じっくり考え直して下さい。

完全変動型ではないにしろ
3年固定型でローンを借りたものの
4年目で計画を変えたら
結果、支払総額が減っているどころか
当初より増えてしまうようなことも
実際は多くある話です。
こうなったら笑うに笑えません。

固定金利は借入期間は金利は変わりません。
景気がよくなっても
環境が変わっても・・・。
固定金利のリスクは金融機関側です。

変動金利は景気がよくなれば上がります。
景気がよくならなくても
上がる可能性もありますから、
結局どうなるか分からないのです。
変動金利のリスクは借りられる
皆様のほうにあるのです。

変動金利の場合、
10年以上先でもどんなことをしてでも
金融機関側は返済額を
上げれる機会を持っています。

できればそういったリスクは
借入される皆様には
無いようにしてほしいのです。

固定金利の商品は
金融機関によっては無いこともあります。
(「どうして無いのか」不思議ですよね?
その理由は誰がリスクを背負うのか?
といった視点で考えてみてください。)

今の時代なら一般的な金融機関なら
フラット35Sといった
固定金利の商品があるので
まずはそちらで比較検討されては
いかがでしょうか?

変動金利の商品と比較しても
今ならそれほど大きな金利差はないはずです。

でも、大きな金利差がないのなら
どうして固定金利を
薦めてくれないのでしょうか?

どうして、
その建築会社の担当者は、
その金融機関の窓口は、
「ローンの試算を変動金利でしかしてくれない」
のでしょうか?

ここに見極めのポイントがあるのです。

誤解しないでください。
変動金利がダメで固定金利がいいと
いいたいのではありません。

試算したら変動金利のほうがいい人もいます。
(借入額や返済期間、土地の有無などで)

要は
変動金利の場合と固定金利の場合の
シュミレーションの比較・説明を
してくれないことが問題なわけです。

双方のメリット、デメリットを
比較して教えてくれないから問題なのです。

変動金利の例しか教えてくれない場合。
住宅会社の担当者の場合は
目先の支払額を安く感じさせたい、
高額な会社ほど総額ではなく
支払で安く感じさせたい企みがほとんどです。

金融機関の窓口の場合は
フラット35Sという商品は性質上、
窓口になった金融機関は儲けが少ないのです。
変動金利などの自社商品なら
儲けも大きく、担当者の成績に反映します。

その背景に
家を建てて頂くお客様のことよりも
ローンを実際支払われるお客様のことよりも
メリット、デメリットも言わず
自分の都合だけを優先している理由だからこそ
「本当にそれでいいのでしょうか?」
と思うわけです。

お客様にリスクを説明しないまま
そのリスクをお客様に背負わされる事も
「それがビジネスなんだよ。
綺麗事は言うな!」と言われたら
そうなのかもしれません。

建築会社は
「性能のいい家を建てたらいい、
住みやすい家を建てたさえいいのだ。」と
思われるのなら
会社選びには必要ないかもしれません。

でも、だからこそ
自己防衛のためにも
こういった考え方だけは
具体的に家づくりを始める前に
知っておいてほしいと思うのです。

皆様が買われる人生一番大きな買い物は
住宅でも土地でもなくて、
住宅ローンなんだという事実を知って頂く事が
家づくりにおいては
実は重要なことなんだと知って頂くことが
建築会社の営業マンの
一番最初の仕事でなければいけないのです。

さて、一つ目で長く語りすぎました(笑)。
残りの二つは、次回に書きたいと思います。
すみません。

またよかったら、続きも読んでください。