話上手はマクラ上手

暖かい日と寒い日が
交互でやってくるこの時期。

体調崩しがちになりますが、
それ以上に花粉がいっぱい飛ぶのか
目のかゆみ や くしゃみ、
ノドの痛みに悩まされています。
毎年3月だけ大変なので
早く4月になってほしい森下です。

さて、今日は「お笑い」の話。

芸能の世界では私は「漫才」が一番好きです。

年に数回は機会をみて見に行きます。
相方との会話の中、お互いのやり取りで
「間」の応酬に大笑いします。

その「間」に勉強になることが多く、
日々の会話に活かしていきたいのですが
といっても、これはパートナーがいてこそ。
そうなるとなかなか日々の生活に活かすのは
難しいものです。

なので、日々の話しかたでは
「落語」が大いに勉強になるなと思ったりします。

大御所はもちろんですが、
生で聞く落語はとても面白いです。
姫路の街でも月に1回、落語が聞ける
寄席のような場所もあり、
大笑いさせてもらいます。

お話が面白い落語家さん
ベテランの域までくるとなおのこと
「マクラ」がとても面白いです。

マクラとは
最初の導入部で話す自己紹介や
言葉の説明などをする
一言でいったら雑談のようなもの。

個人的には名人といわれる人ほど
このマクラが抜群に面白い。

なんばグランド花月などで出られる噺家さんは
時間の都合上、マクラと言うか
小噺だけで終わりますが、
嫁との初デート(笑)だったとき観た
仁鶴師匠は笑わないといけないと
思わされる「間」の応酬で嫁さんが
とても大笑いしてたのを思い出しました(笑)。

でもこれって何でも一緒です。
例えばセミナーでのお話だったり、
学校の授業だったり、
セールスを受けてたりしても同じです。

やっぱり面白い人、
その上でいい情報をくれる人は
話し上手というか、マクラがとても上手です。

いきなり本題に来られると
身構えてしまいますが、
最初の会話でリラックスさせられ
その上でクスッとでも笑わせてくれたら
相手の会話に引き込まれることが多いです。

いい情報をくれるのですが
マクラが下手な人って
スピーカーとしてイマイチで
結局、何が言いたかったのか
よくわからなかったりします。

雑談を上手く活かすとか
イエスセットやミラーリングといった言葉で
マニュアル本には書かれてますが、
これらも言い方をかえたら
話し上手、マクラ上手なことを
言っているように思うのです。

私のモットーは
「何を言うかでなくて、どう言うか」
言い方一つで伝わることも
感じることも大きく変わります。

同じことを言ってるのに
言う人が違ったら
受けとりかたが大きく違うのは
「どう言うか」の部分がとても大きいわけです。

雑談上手といった表現もいいですが、
雑談好きな人は話が脱線する人が多いので(笑)、
導入部分のマクラが上手な人といったほうが
ニュアンスがうまく伝わるように思います。

ちなみに落語は
名人といわれる人が多いですが、
個人的には「立川志の輔」さんが観たいです。
生で観れる機会があったらな・・。