決まりを作って明文化して共有するということ。

今年の大河ドラマが
鎌倉時代が舞台だったこともあり
令和の今頃になって初めて
遅ればせながら最初の武家法である
「御成敗式目」を読んでみました。

内容を知ってビックリ。
今でいう刑法の考え方や時効、
納税、相続についてなど
今の時代にもつながる考え方が
武士たちが戦争をしていた鎌倉時代に
もう存在していることに驚きました。

御成敗式目が施行されてから
争いも減ってきたとも書いてありましたが
読んでいたら本当、納得します。

あらかじめ決まりやルールを作っておき
それを明文化して共有する。
令和の時代でも大切なことです。

明確にしていないと過大解釈する人間がいて
組織って誰かにしわ寄せがいくものです。
リーダーにしわ寄せが行く分はヨシとしても
だいたい行くのはどこの世界も弱者の方。

やっぱり人が残っていく組織は
報酬がいいこともあるでしょうが、
きちんとルールがあって
守られているからと思います。

ルールがない組織が分かるコツは
えこひいきされている人がいる場合に
分かることが多いのが感想です。

組織に特例が蔓延りだすと
去っていく人が増えるのが事実。

そう思ったらいつの時代も
同じことが起こって、
同じことに悩んだりする。

時代が変わると新しい方法や新しい考え方が
生まれてくるものですが、
根っこはそう変わらないのも
事実なのかもしれませんね。

そう思えば、自らを特例にして
都合よく運営しようとはせず、

自分は船長ではあるけれど
船員の一人でもあることを肝に銘じて
きちんと決まりをつくった御成敗式目は

室町時代にも江戸時代にも今の時代にも
790年も引き継がれていった
そんな決まりに成りえたのでしょう。

歴史って面白いな・・・
改めてそう思いました。