「いい会社」の見極め方

言われてみたら当たり前の話なんですが、
今更ながら腹に落ちたお話。

従業員募集をしてもなかなか集まらず
採用活動に苦戦している会社も多い現在。

中途採用の対象者にも年齢が近く
これからの新卒採用の対象になるZ世代
(1996年~2012年生まれ)が
何を募集する判断基準にしているのか?
そのデータを読んでいました。

我々X世代のおっさんたちなら若い頃、
会社概要から実績や業務内容、社訓、
何より社長の考え方などを
まずは調べて重視していましたが、
今の若い世代は違うようです。

今なら「お客様の声やネットの書き込み?」
などとも思いましたが、
それ以上に重要視しているものがある模様。

それは従業員による「評価」や
「オンラインレビュー」だそうです。

確かに会社概要でいろんなことは知れますが、
実際あるリアルな声で、
これ以上に説得力あるものはないですね。

例えば、採用だけでなく
自分が顧客の立場だったとしても
「実際、働いている人の声」って
とても参考になると思うわけです。

過去に何度となく書かれていたのに
軽く読み過ごしていた自分が
恥ずかしくもなるのですが(苦笑)、
10年位前に読んだ本にも
最近読んだ本にも同じようなことが
書いてあったことに気づきました。

「その会社のことが知りたければ
働いている人に話を聞いてみたらいい。」と。

昔からも「会社訪問」などで働いている
母校のOBから話も聞けましたが
そもそも直接、話を詳しく聞くなんて
そんなことできない、難しいと思ってました。
でも、ネットが普及した今なら気軽に知れます。

ましてや今の時代は自ら動かずとも
企業からも発信してくれている時代。

最近、業績を伸ばした会社や
拡大している会社のHPを見たら
「従業員さんの声」がきちんと掲載されてて
やることはきちんとやられているんだなと
改めて感心したわけです。

勤める会社を選ぶ際にも
購入する会社を決める際にも
「いい会社かどうか」を見極めれるヒントは
知っておいた方がいいのも事実。

これだけで正解が分かるのではないのですが
やっぱり自分なりの「いい会社の基準」は
決めておいた方がいい。

大好きで勝手に師事してる
一橋大学院教授 楠木建さんの言葉を借りたら
「自分自身によい会社の基準がなければ
周囲の反応を自己の基準と
すり替えてしまう。」のが
どこの若者にも見られる傾向とのこと。

まぁこれは若者に限らず、
私と同世代の人間達にも言えること。

情報が溢れて安易に収集できる時代。
その分、振り回されそうになるのも事実。
だからこそ自分なりの基準を作ることが
今まで以上に意味のある時代です。

算数やクイズなどは答が一つの世界ですが、
人生や価値観は答が複数あるわけです。

そしてその答は各々の胸の中にあるのなら
やっぱり自分なりの基準は
しっかり作っておきたいものですね。