鉄は熱いうちに打て!

朝晩、少しは涼しくなってきましたが、
日中はまだまだ暑いですね。
体調崩さないように気をつけたいと思います。

先日、岡山に行ってきました。
というのも私は新卒で
岡山の大手ハウスメーカーに就職したのですが、
今でもその時の同期たちと交流があります。

20数年経った今、同期は2人だけ
残っていたのですが、
そのうちの1人が転職することになり
送別会を開催したので参加してきました。

といっても幹事は、私なのですが(笑)。

新人時代、仕事を教えてもらった
上司や先輩とも久々にお会いして、
懐かしくも楽しいひと時を過ごしました。

話は当然、昔話になりました。
恥ずかしい失敗談の話になったりして苦笑い。

勤めたのは短い時間でしたが、
この時代に教えられた事や躾けられた事が
今でも自分の根っこになってることに
改めて気づいたりしたのでした。

私は現在、小5と小3の娘がいます。
いいことしたらきちんと誉める。
悪いことしたらきちんと叱る。
精一杯愛するけど、甘やかさない。

こんな感じで子育てをしているつもりです。
いっぱい誉めてあげたいし、
そんなに叱りたくないのですが
毎日、叱ってばかりだったりします(笑)。

私は娘たちに子どもだから許される、
そんなこと言っても仕方ないとか思わず
大人にいうような叱り方をしています。

厳しいと思う人もいるかもしれませんが、
子どもの時に子どもだから仕方ないと
しっかり叱られなかった子どもが
大人になって気づくとは到底思えず、

「子どもだからスルーはしない、
父ちゃんは今からしっかり伝えたい。」と
言いながら毎日毎日叱ってたりします(笑)。

教育って最初でほぼ決まります。

最初にきちんとしておかないと
先で大きく生まれ変われる可能性は
著しく低いものだと実感してます。

最初にチャレンジすることや
頑張ることを経験していない人が
歳を重ねたからといってできる人には
ほとんど出逢ったこともありません。

かといって重労働や長時間労働を
推奨しているわけでもありません。

でも、ある程度の負荷や練習時間は必要で
それすら否定しては、
成長は厳しいものだと思っています。

子育ての中で一層そうだと思ったきっかけは
長女が産まれたときに
大好きなお客様からお祝いで頂いた絵本でした。

もう100刷くらいされてる絵本なので
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
その絵本は、せなけいこ さんの絵本です。

「えっ?子ども絵本がこんなオチでいいの?」

初めて読んだ時、もう衝撃を受けました(笑)。
でも、それが世の中の真実なオチならば
例え、子どもとは言え、
それを知っていたほうがいいわけです。

世の中は平等なものだと教えたとしても
現実は不平等なものですよね。

頑張ったから報われるとか教えても
現実は報われない人も多いわけで、
大人になったときに
あれは嘘だと思ったりするわけです。

「真実は、
報われるかどうかはわからないけど
頑張らないと報われないよ、
そしてやりたい方法で報われるのではなく
正しい方法でないと報われないよ。」

そのことを教えておいてあげることが
大事だと思うのです。

「子どもだから電車で騒いでいいのではない。
子どもでも電車では騒いではいけない。
ただ、子どもだから
許してくれる大人もいるんだよ。
大人だったら許されないよ。
かといっても誰も注意なんかしてくれないよ。
あんな人は相手にしないようにしようと
見捨てられるだけなんだよ。」

そのことを言っておいてあげないと
10歳になったから静かにしなさいと言っても
今まで騒いでも許されてきたことを
何回も学習してるわけですから
そう簡単に言うこと聞かないわけです。

せなけいこさんの絵本は
3歳くらいからそれを
ストレートに伝えてくれているのです。

子どもに厳しい内容だなと思う人も
いらっしゃるでしょうが、
100刷もされている
ベストセラーな絵本なことを思えば、
これって実は、真実なのだと思っています。

「鉄は熱いうちに打て!」

子育ても 教育も 指導も同じです。
最初にきちんとできるかどうかで大事です。
もちろん後で変われるかもしれませんが
とてつもない遠回りで時間がかかります。

最初なら5秒で終わったことを
後から10年かけて変えるのなら
最初にしたほうがいいですよね?

新人時代に躾けられたこと。
例えば、
挨拶を率先してしろ!
電話は率先してすぐ出ろ!
トイレ掃除を率先してしろ!
三つ子の魂、百まで。
今となっては心から感謝しています。

岡山から帰ってきてから、
そんなことを思ったのでありました。

絵本繋がりで最後に紹介。

「100万回生きたねこ」という絵本。
これもめちゃくちゃ名作ですね。

自分さえよかったらいいと思ってる人。
綺麗事言っても、結局は金儲けでしかない人。
相手に対して全然、敬意を持てない人。

そんな人からしたら
何にも感じることのない絵本かもしれませんが、
この絵本を読んだら、
なんだか胸がざわめくような人と
一緒に過ごしていきないなと思う森下です。